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〈本の紹介〉じぶんで考えじぶんで話せるこどもを育てる哲学レッスンー増補版/河野哲也 著

対話で育てる力 学習者主導の主体的・対話的な学びを意味するアクティブ・ラーニング。思考力やコミュニケーション力、とりわけ対話する力、議論する力が現代社会で必要な能力とされる昨今、アクティブ・ラーニング…

〈本の紹介〉差別はたいてい悪意のない人がする/キム・ジヘ著

「悪意のない差別」に気づく 自身のことを差別主義者と思う人はどれだけ存在するだろうか。また、差別されることと同等に差別することに対して敏感になっている人はいるだろうか。 朝鮮学校に対する高校無償化、幼…

〈本の紹介〉ケーキの切れない非行少年たち/宮口幸治著

気づかれない存在に眼を 今年5月に少年法が改正された。成年年齢の引き下げに伴い、18、19歳を「特定少年」と位置づけ、事件を起こした際の厳罰化などが定められた。 重い罰を科せば、少年たちは更生するのか…

〈本の紹介〉偉い人ほどすぐ逃げる/武田砂鉄著

権威者の怠慢を「しつこく」暴く 本書は2016年から20年まで、文芸誌「文學界」に「時事殺し」というタイトルで連載された時事問題に関するコラムをまとめたもの。 「国家を揺るがす問題であっても、また別の…

〈本の紹介〉#MeTooの政治学―コリア・フェミニズムの最前線/鄭喜鎭 編

暴力の根絶、そのためには 2018年1月、一人の女性検事による検察組織内の性暴力被害の告発以降、各界へと瞬く間に広がりをみせ、社会に「衝撃」を与えた南朝鮮での#MeToo(私も経験した、私も告発する)…

〈本の紹介〉ヘイトスピーチと対抗報道/角南圭祐著

傍観は差別への加担行為 特定の人種や民族などへの差別を扇動するヘイトスピーチは、今も日本社会にあふれている。2016年にヘイトスピーチ解消法が制定されてからも依然としてはびこっている状況だ。 一方、こ…

〈本の紹介〉記憶기억を拓く 信州 半島 世界/信濃毎日新聞社編集局編

相互理解と連帯のヒント 昨年11月末、「平和」と「協同」に関する優れた報道や業績を残したジャーナリストらを顕彰する「第26回平和・協同ジャーナリスト基金賞」が発表され、大賞に信濃毎日新聞社編集局の「連…

〈本の紹介〉私の名前はチャンホンスン―全力を尽くしてきた人生/張弘順

娘から自分史を残すように言われ筆を取った筆者・張弘順さん。在日朝鮮人2世として生きてきた人生を、「いつの時も真剣に考え、全力を尽くしてきた」と振り返る。話題は子育てや教員生活、祖国・民族、朝・日友好、…