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〈本の紹介〉「在日外国人・第三版」田中宏著

初版、第2版そして今回の第3版も初めて接したように皆新鮮に感じた。本書は在日外国人問題に関する入門書でもあり専門書でもあるばかりか、普通に関心をもつ人にも研究者にも必読・必携の書であると思う。

〈本の紹介〉「アジア現代女性史」8号」/冷戦時代の国際女性運動に光

1951年5月にWIDF(国際民主女性連盟)が朝鮮に派遣した女性国際調査団に参加した唯一の英国人モニカ・フェルトン(1906年9月23日~1970年3月3日)についての研究が、前号の「アジア現代女性史…

〈本の紹介〉辺見庸著「国家、人間、あるいは狂気についてのノート」を読む/ 河津聖恵

「内面化された『私達のファシズム』」をあぶり出す」 大震災以後この国では、表層と深層、国家と人間、身体と心、言葉と意味の乖離が、もはや止めようもなく進行している。深層が表層を突き破り、新たな災厄や戦争…

〈本の紹介〉金光烈著「内鮮融和」美談の真実ー戦時期筑豊・貝島炭礦朝鮮人強制労働の実態

歴史の事実から目を背けるな 齢86の金光烈さんの著書、「内鮮融和」美談の真実―戦時期筑豊・貝島炭礦朝鮮人強制労働の実態―が緑蔭書房から出版された。 心血を注いだ著者渾身の労作である。

〈本の紹介〉姜信子、ザーラ・イマーエワ著「旅する対話 ディアスポラ・戦争・再生」

明日を生きる人たちの運命の軌跡 これは、在日三世の作家である姜信子さんと、チェチェン人映像作家であり、国際アートセラピーセンターDiDi創立者のザーラ・イマーエワさんによる対話の記録。朝鮮とチェチェン…

〈本の紹介〉山花郁子著「アジア・子どもの本紀行」

子どもの本で平和を作ろう 80歳の児童文学者と18歳の孫娘とのはじめてのベトナム・カンボジアへの旅行記。名所をめぐりながら、子どもに読んでもらいたいアジア関係の本をブックガイドする。そして長年図書館員…

〈本の紹介〉山川修平著「白磁の画家-芳醇にして強靭なる呉炳学の世界」を読む

「心に残る一冊、素晴らしい本」である。読後、私はこの感動はどこから来るのであろうかとふと考えた。2点あると思う。一つはこの本の対象であり、主人公である呉炳学の人生にあるといえるのではないか。もう一点は…

〈本の紹介〉「足立から見た在日コリアン形成史」姜徹著

「済州島」と「足立」から紐解く 朝鮮史研究の第一人者である歴史家・中塚明さんは、「ミクロとマクロの往復は歴史家の仕事の根幹をなす研究方法」であると述べている。そして、歴史研究にあたっての戒めとして、ど…