
〈本の紹介〉共同研究「近代世界システムと新自由主義グローバリズム」三宅芳夫・菊池恵介編
2015年01月28日 15:29
資本主義の行きづまりを多様に活写 タイトルを目にしてとっさに思い浮かぶ人名があるだろう。「近代世界システム」といえば、言わずもがなのイマニュエル・ウォーラーステイン、そして「新自由主義」と聞けば、あ…

〈本の紹介〉降りられない船、セウォル号沈没事故からみた韓国/ウ・ソックン著
2014年11月20日 10:14
資本主義の矛盾の犠牲者たち 2014年4月16日、修学旅行に胸を躍らす高校生たちを乗せた船は海に沈み、社会は深い悲しみと衝撃に覆われた。 セウォル号の惨事はなぜ起こったのか。検察は、船の運航会社側の無…

〈本の紹介〉金文子著「日露戦争と大韓帝国」を読む
2014年11月13日 15:01
日露開戦の「定説」に修正を迫る 日本が引き起こした侵略戦争 日本では一般に、日露戦争は「日本の祖国防衛戦争だった」と信じられている。本書は、このような「定説」を批判し、日露開戦に向けた戦争準備、開戦当…

〈本の紹介〉Fight for Justiceブックレット/Q&A「慰安婦」・強制・性奴隷
2014年10月30日 17:06
朝日新聞の誤報事件によってまるで「慰安婦」問題が捏造されたかのような言説がまかり通っている昨今。こうした醜悪な事態に切り込むまたとないブックレットが出版された。 吉見義明、西野瑠美子、林博史の各氏らの…

〈特集・東学農民戦争から120年〉「明治日本の植民地支配―北海道から朝鮮へ」/井上勝生著
2014年10月15日 15:41
隠ぺいの歴史、徹底追跡の旅 1995年7月、著者が勤務する北海道大学の古河記念講堂「旧標本庫」に放置されていた6体の頭骨が発見された。その内の1体には「東学党首魁」と墨書されており、添えられていた書付…

〈特集・東学農民戦争から120年〉「東学農民戦争と日本」/中塚明、井上勝生、朴孟洙共著
2014年10月15日 15:41
生々しい「朝鮮人ジェノサイド作戦」 日清戦争時における朝鮮人ジェノサイド作戦の歴史的事実を、最新の研究にもとづき、新史料を交え、生々しく伝える。本書は、井上氏の史料調査の成果を含めて、中塚氏のこれまで…

〈本の紹介〉薩摩・朝鮮陶工村の四百年 久留島浩、須田努、趙景達 編
2014年10月03日 13:38
薩摩焼に宿る苦難の歴史 16世紀末、「壬辰倭乱」の際、薩摩の島津義弘によって連行された朝鮮人陶工たちとその末裔によって薩摩焼の歴史が紡がれてきた。 本書では、薩摩焼発祥の地である苗代川の風土と400年…

〈本の紹介〉朝鮮民族の抹殺を追求、抵抗思想の芽を摘む/「日帝時代の韓国教育史」を読む
2014年10月01日 09:31
本書は、サブタイトル(日帝の対韓国植民地教育対策史=1985年刊の原著の題名)にもあるように、日本帝国主義が朝鮮において、植民地主義教育をどのように扶植し恣行したのかを、教育法令等を軸に政策史的側面か…