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〈本の紹介〉「拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々」蓮池透著

過去の清算こそ、解決に繋がる/矢野宏 拉致問題の解決がまた遠のいた。日本政府が独自制裁を決めたことで、北朝鮮が拉致被害者を含む日本人に関する再調査をする特別調査委員会の解体を発表したからだ。 一昨年5…

〈本の紹介〉記録・朝鮮総聯60年(私家版・呉圭祥著)

日本の若い記者と初めて会ったときに、いつも思うのは、「総連」に対する誤解が多い、ということである。それは無理もない、ことかも知れない、とある時気づいた。「総連」はすでに結成から60年、人間で言えば還暦…

〈本の紹介〉辺見庸著「1★9★3★7」を読む

「閉じられた記憶の棺」を暴く衝撃 「戦争責任へのそらっとぼけかた」許さぬ気迫 本書を読み解くのは容易なことではない。まず、「1★9★3★7」の意味を知らねばなるまい。もちろん、辺見氏が書いているのは「…

〈本の紹介〉右傾化する日本政治/中野晃一著

「反自由の政治」もたらした右傾化プロセス 日本政治の「新右派転換」と右傾化というテーマで10年にわたり研究をしてきた著者は、現代における日本政治の展開をどのように理解すべきか、その重要な論点に右傾化が…

〈本の紹介〉「時代の正体ー権力はかくも暴走する/神奈川新聞「時代の正体」取材班

「権力の暴走」に立ち向かう気迫 時代を表象するストレートな書名に、記者たちの危機感が伝わってくる。本書はネット上でも神奈川新聞の注目記事として話題を集めていた「時代の正体」を上梓したもの。 「私たちは…

〈本の紹介〉沖縄の70年―フォトストーリー/石川文洋著

“沖縄の歴史は、私にとっての歴史” 琉球と沖縄の先祖、そして今その地に生きる人々の怒りと共鳴し、「在日沖縄人」として書き綴ったと、著者は話す。1938年に沖縄に生まれ、幼い頃に本土に移住。過去に、ベト…

〈本の紹介〉古代朝鮮と万葉の世紀/朴春日著

日朝善隣の源流、「万葉集」 朝鮮と日本の数千年におよぶ善隣友好の歴史的関係の源流ともいうべき、世界に類例を見ないアンソロジー「万葉集」全20巻は、いかに成立したか。本書は在日朝鮮人研究者朴春日氏による…

〈本の紹介〉歴史は墨でぬりつぶせない―アジアの歴史と女性の人権/中原道子著

戦争はまだ終わっていない 本書は、「慰安婦」問題を様々な角度から考え、被害女性たち一人ひとりが被った苦痛に目を向けようと努めた著者による講義・講演を一冊にまとめたもの。1993年8月4日に発表されたい…