
〈人物で見る朝鮮科学史 61〉ハングルと死六臣(4)
2008年06月27日 00:00
一流の学者で権力者、申叔舟 死六臣は、日本でいえば赤穂浪士の討ち入りのような話として小説やドラマにもなっているが、とくにリム・ジョンサン「삭풍 (北風)」(文学芸術総合出版社)は作者が歴史学者という異…

〈朝大・朝鮮自然博物館 2〉岩石・堂々と並ぶ160種もの岩石
2008年06月11日 00:00
朝鮮の国土 生きている証 昨年、「生物」と「非生物」の境界を論ずる書籍が大変注目された。著者は「生きている」とは何かについて非常に興味深い見解を示してくれた。それは「動的平衡」、つまり「構成成分が絶え…

〈人物で見る朝鮮科学史 58〉ハングルと死六臣(1)
2008年06月06日 00:00
世宗の名を不滅にした「訓民正音」 人類の文化的発展でもっとも大きな役割を果たしたものは何だろうか? 人によって見解は異なるだろうが、筆者は文字を挙げる。文字によって歴史が語り継がれ、知識が蓄積され科学…

〈人物で見る朝鮮科学史 57〉測雨器と気象学 番外編
2008年05月30日 00:00
「科学帝国主義」の象徴 1917年に朝鮮総督府観測所は、所長であった和田雄治の研究論文を一つにまとめた「朝鮮古代観測記録調査報告」を刊行した。ここには測雨器とそれによる降雨量記録をはじめ朝鮮における地…

〈朝大・朝鮮自然博物館 1〉動植物など約1200種、2500点
2008年05月28日 00:00
「朝鮮の自然 身近に感じて」 最近の大学生は生き物にあまり詳しくない。そのせいか大学の講義でよく私は、自分の息子たちのことを引き合いに出す。 5歳になる子どもたちは、私に似てかどうだか生き物が大好きで…

〈人物で見る朝鮮科学史 56〉測雨器と気象学(5)
2008年05月23日 00:00
朝鮮の測雨器と和田雄治 今から約50年前、世宗時代の測雨台を発見した研究者は日本科学史学会誌に「李朝時代の降雨量測定法」という論文を発表した。その人にとっても最初の研究論文であったが、それは朝鮮科学史…

〈人物で見る朝鮮科学史 55〉測雨器と気象学(4)
2008年05月16日 00:00
現存する「錦営測雨器」 現存する唯一の測雨器は忠清南道公州観察司の前に置かれていたもので、通称「錦営測雨器」と呼ばれている。 1837年に製作されもので、植民地時代に日本に持ち込まれ1971年に韓国気…

〈人物で見る朝鮮科学史 54〉測雨器と気象学(3)
2008年05月09日 00:00
長期変動を知る貴重な資料 世界最初の雨量計・測雨器は、朝鮮が世界に誇る科学史的業績であるが、前近代的な側面もある。というのは農耕社会において降雨量は農業と直接関連する重要事項であり、天に代わって政事を…