
短編小説「労働一家」17/李北鳴
2022年10月30日 09:00
金鎮求は原型をハンマーで叩きながら、アンモニアがいっぱいに貯えられたタンクと肥料の山を胸に描いてみるのだった。必ずそうなる――こう思いながら彼は、それを製作せよという指示が自分に与えられることを望んで…

短編小説「労働一家」15/李北鳴
2022年10月26日 09:00
「達浩!これを使えよ」 鎮求は、無駄なことをするなと言わんばかりにグラインダーのスイッチを切ってから、彼にバイトを差し出した。 「いらんよ」 達浩は素早くスイッチを入れた。 「俺には新しいバイトがある…

「花園」予選・ベスト4進出/東京中高ラグビー部
2022年10月24日 13:08
サッカー プロ初得点/J3・文仁柱 J2・最終節が23日に行われた。 梁勇基選手(MF)が所属するベガルタ仙台は、ブラウブリッツ秋田と対戦し、スコアレスドローで終わった。リーグ7位の仙台が、J1昇格プ…

短編小説「労働一家」14/李北鳴
2022年10月24日 09:00
作業開始のサイレンが鳴り終わるまでに、旋盤工たちは各自の機械の前に立っていた。 まだ笑いを含んだ顔も見える。おどけ者の文三洙は、息を激しくはずませながら何回も額の汗をぬぐう。彼は相撲で5人をたて続けに…

短編小説「労働一家」13/李北鳴
2022年10月22日 09:00
それは前回の生産協議会の席上、職業同盟の増産部長と職場長とが代わるがわる強調したことであった。 その日の昼、鎮求と達浩は民主建国室において誓約書にサインした。2週間という短期間ではあるが、液体アンモニ…

短編小説「労働一家」12/李北鳴
2022年10月20日 09:00
なぜなら自分が働いているこの旋盤工場が、すべての点で有利であることがはっきりしたからであった。 それからというもの、彼は邪心を捨てて生産に熱意を入れるようになった。とはいえ、彼の心の内の不平不満が完全…

国連対日審査、委員らが朝鮮学校差別を指摘
2022年10月19日 17:26
日本社会や在日同胞を取り巻くニューストピックを週に一度、紹介する。 国連対日審査、委員らが朝鮮学校差別を指摘 国連自由権規約委員会による自由権規約の履行状況に関する対日本政府審査(写真)が、13日~1…

短編小説「労働一家」11/李北鳴
2022年10月18日 09:00
李達浩は、1947年度人民経済計画についての充分な知識をもっていなかった。しかし、だからといってそれを深く研究するわけでもなかった。 (このポンコツで、一体どうやって25万トンもの硫安が生産出来るとい…