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〈時事エッセー・沈黙の声 49〉先住民明記の施策推進法から5年、アイヌの今/浅野健一

半世紀、同胞にアイヌ復権訴え アイヌ民族を法律として初めて「先住民族」と明記した「アイヌ施策推進法」が施行されて5年が経過した。同法は付則で施行5年後の見直し検討が定められているが、国会ではほとんど議…

〈続・歴史×状況×言葉・朝鮮植民地支配と日本文学 68〉田宮虎彦「朝鮮ダリヤ」

反省と責任をせまる回想物語 田宮虎彦の代表作「足摺岬」(1947)を最近再読し、あらためて力作だと感じた。戦前日本、孤独な知識人の暗く希望のない青春。足摺岬へと自殺行する主人公に、死を踏みとどまらせた…

ニョメン・オーガナイジング③「呼び方」で考える思考の転換点/ 文・イラスト 張歩里

オモニの名は? 数年前、子どもたちが保育園ごっこをしていた時のことだ。 「保育士役:〇〇ちゃん!」「園児役:はい!」という保育園生活の中で欠かせない点呼のあれである。 突然、保育士役をしていた長女が私…

悪の枢軸、抵抗の枢軸

戦争国家・米国は覇権維持のため常に新たな敵を求める。昨年来、米共和党内部で中国、ロシア、イラン、朝鮮を「新・悪の枢軸」と称する言説が流布されている。「悪の枢軸」は9・11直後の02年1月、ブッシュが一…

〈学美の世界65〉山陰展の来場者の姿からみえるもの/三谷昇

今まで本連載に掲載されてきた内容は、各地の朝鮮学校で教育実践(指導)をされてきた先生の視点やその思いが中心であったと思う。私は鳥取県の小学校教員として図工科の指導をしてきたことと山陰地区(鳥取県・島根…

〈朝大専門家の深読み経済11〉現在の円相場をどう見るか(下)/卞栄成

2005年に発足した在日本朝鮮社会科学者協会(社協)朝鮮大学校支部・経済経営研究部会は、十数年にわたって定期的に研究会を開いています。本欄では、研究会メンバーが報告した内容を中心に、日本経済や世界経済…

新時代の支部とは

大衆運動の基盤拡大・強化はいつの時代も総聯と在日朝鮮人運動において重要なテーマだが、少子高齢化が進む日本社会に在りながら、特有の外的内的要因により同胞社会でも人口減少が進む今、変化に即して同胞たちの力…

〈読書エッセー〉晴講雨読・事実と誠実に向き合う安斎育郎『ウクライナ戦争論』/任正爀

前回、司馬遼太郎の小説について所感を述べたが、最後にマスコミ報道には自身の視点をしっかり持つべきと強調した。最近ではウクライナ情勢に関する報道がそうである。一方的にロシアを断罪する報道は正しいのか?日…