〈続・歴史×状況×言葉・朝鮮植民地支配と日本文学 72〉森村誠一「笹の墓標」
2024年11月30日 06:00 寄稿犠牲者の宿怨、未来世代の宿題
11月のはじめ、北海道初中高級学校にて開催された第24回日朝教育シンポジウムに筆者はパネラーとして招かれた。朝鮮学校と日本学校の教員、関係者約200名が一堂に会し、北海道における朝鮮人と民族教育の歴史と現状、課題などを共有する有意義な場だった。教育問題については本紙で既報済みなのでさておき、他方このシンポでは、北海道における朝鮮人強制連行・強制労働の歴史に関し、札幌地域商工会・李紅培理事長と、一乗寺住職でありNPO「東アジア市民ネットワーク」代表・殿平善彦氏がそれぞれ講演され、学ぶところが大変多かった。