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〈続・歴史×状況×言葉・朝鮮植民地支配と日本文学 57〉「難死」をのりこえる一世の「勁(つよ)さ」/小田実④

小田実(おだまこと)の描いた在日一世の「オモニ」の、生活実感における即物性と現実的態度、そして格言のように真理を突く人生哲学の言葉は、「通念に基づくタテマエをまっこうから粉砕する力」を持つ。 日本へ仕…

〈戦時文学から見る朝鮮戦争5〉戦争第四段階の文学(1)

民主建設期の尊い生活を守るため 戦争第四段階(1951・6・11-1953・7・27)からは戦線が膠着し、陣地防御戦に突入。停戦交渉も始まる。この頃から作品の思想性・芸術性が格段に向上したとされている…

〈ものがたりの中の女性たち69〉「姉君六人はなぜ行かないのですか」―パリ公主

あらすじ 王は7人目も姫だと知ると海に捨てろと命じ、「パリテギ」(바리데기)と名付ける。捨てられた姫は天の助けにより成長する。しかし、天啓に背き女だという理由で娘を捨てた王と王妃は、天罰で病に倒れ国も…

〈トンポの暮らしを支える/こちら同胞法律・生活センターです! 36〉住民税、払わなかったら?

今年もあっという間に半年が過ぎました。3月の確定申告が終わり所得税を払い終えたと思ったら、固定資産税、自動車税、住民税と納付書類が次から次へと送られてきて、事業主であれば労働保険料や源泉所得税の特例納…

〈時事エッセー・沈黙の声 37〉福島放射能汚染水の海洋放出/浅野健一

“水の惑星”地球の敵になる日本 岸田文雄自公政権が8月に強行を企む東京電力福島第一原発の敷地内に貯まる放射能汚染水の海洋放出を前に、国際原子力機関(IAEA)は4日、「放出は国際的な安全基準に合致する…

【新連載】〈まるわかり! 法律で知る朝鮮1 〉本連載を始めるにあたって/李泰一

社会主義法治国家建設を目指す ■はじめに 法律とは社会の上部構造であり、当該社会の実情が正確に反映される。本連載(月1回)は、法律から朝鮮の社会を見るものだ。 最近、朝鮮新報を通じてペク・ナムリョンが…

〈読書エッセー〉晴講雨読・小説『探究者の生涯』と『現代朝鮮の科学者たち』/任正爀

朝鮮を代表する科学者はと問われて、多くの人は李升基博士を挙げる。しかし、植民地時代、自身を取り巻く厳しい状況のなかでも高い教養を身に付け、朝鮮の科学技術発展のために献身奮闘した人たちは少なくない。今回…

誰かの希望になるということ/李佳也

希望を持つこと、それが一番難しかった。6年前、28歳を迎えたパートナーへ突然病が宣告され、私は真っ暗な絶望の淵にいた。 病気、事件、事故、災害、戦争。突然の不可抗力による絶望は、立ち上がるまで時間がか…

〈トンポの暮らしを支える/こちら同胞法律・生活センターです! 35〉自転車利用中の交通事故

4月1日から自転車を利用するすべての人を対象としたヘルメットの着用努力義務が法律で明文化されました。3月31日までは、13歳未満の方に限ってヘルメットの着用が努力義務とされておりましたが、今回の改正法…

〈ウリハッキョサポーターの課外授業 朝鮮近現代史編25〉

在日朝鮮人社会の変容と諸活動/1930年代戦時体制下の朝鮮⑤ ■在日朝鮮人社会の変容 日本に居住する朝鮮人が増え、集住地区が形成されると、それを基盤にして食料品店、料理店、服飾店、漢方薬店、労働下宿な…