〈ものがたりの中の女性たち63〉これでやっと帰れるわー仙女
2022年12月19日 09:00
あらすじ 昔ある所に貧しい樵が母とともに住んでいる。貧しさゆえ30歳を越えても嫁に来る者はいない。 ある日樵は、狩人から逃げる鹿を薪の陰に匿ってやる。九死に一生を得た鹿は、仙女が空から降りてきて水浴び…
〈トンポの暮らしを支える/こちら同胞法律・生活センターです! 30〉開設から25年―これからも同胞に寄り添う相談所として
2022年12月15日 15:44
■25年間積み重ねてきた相談、啓発活動 在日同胞の生活と権利の擁護を目的として、1997年12月1日、東京・台東区にオープンしたNPO法人同胞法律・生活センター(以下センター)は、今年で開設25周年を…
【投稿】「伊藤孝司写真展」で見た平壌/金順伊
2022年12月15日 14:00
私のオモニは、日本に出稼ぎに来ていたアボジとの結婚のため1937年に玄海灘を渡ってから一度も朝鮮の地を踏むことはなかった。三女、貞順を朝鮮大学校に送る費用のために自宅の敷地内に建てたプレハブの焼肉店で…
〈続・歴史×状況×言葉・朝鮮植民地支配と日本文学 50〉悪酔いはいまだ、さらに醒めず/田中英光②
2022年12月12日 10:44
この原稿を書いているさなか、サッカーワールドカップにて日本と南朝鮮各代表の決勝トーナメント1回戦敗退の報が届く。予選リーグで強豪国を打ち破った日本の勝利に猫も杓子も沸いた傍らで、何かと南朝鮮代表をおと…
〈民族教育と朝鮮舞踊22〉朝鮮民主主義人民共和国 教授・芸術学博士・功勲芸術家の称号
2022年12月08日 09:29
祖国の配慮と信任を胸に刻んで 私は1975年から朝鮮大学校教員として働いてきたが、研究の面ではいろいろな悩みや葛藤を持ち続けていた。舞踊の授業や学生指導、課外活動で舞踊部の学生たちを教え、芸術公演があ…
〈学美の世界47〉「はくぶつかん 博物館」/崔栄梨
2022年12月07日 09:00
紹介する2つの作品は、全く違いながらも、相似形に思える。博物館というモチーフ、洞窟のようなフォルム。まるで、入り口と出口のようだ。 ◇◇ とてもミニマルな造形で、一目で何を描いているのかを特定できない…
〈読書エッセー〉晴講雨読・アインシュタイン『晩年に想う』に思う/任正爀
2022年11月30日 08:00
1952年、京都大学は湯川秀樹博士のノーベル賞を記念して湯川記念館を建立、基礎物理学研究所とした。湯川博士は初代所長を務め、そこで他界されるまで『理論物理学の進歩』(英文)の編集・発行を行った。物理学…
〈ものがたりの中の女性たち62〉「私は人を殺しません」―ある女人
2022年11月25日 14:58
あらすじ 貧しさに絶望した男が山に入り、自殺しようとしているところを美しい女人に助けられる。彼女は、重い荷物を家まで運ぶのを手伝ってほしいと言う。山奥には大きな屋敷があり、彼女はひとりで暮らしている。…
〈ウリハッキョサポーターの課外授業 朝鮮近現代史編18〉1920年代「文化政治」下の朝鮮(3)
2022年11月25日 13:16
共産主義運動の発展 ■共産主義運動 1920年代以降、労働争議と小作争議が急増します。24年4月には、全国167の労働・農民団体を傘下に収めた朝鮮労農総同盟が結成され、綱領に労農階級の解放、新社会の建…
〈学美の世界46〉「余白」が織り成す美への共鳴/金順玉
2022年11月24日 15:27
広い「余白」に魅了されて。 余白というのは「空間」であってその空間の中に入って初めて「わかる」ことができる。 ◇◇ 真っ白い画面にビュービューと風が吹き、家の中で外の様子をうかがう少年。(作品1) 冬…