
〈続・朝鮮近代史の中の苦闘する女性たち 15〉女学校運営者・金貞蕙
2006年11月04日 00:00
金貞蕙は、早くにして寡婦となり、人生の半ばを過ぎた頃、生きるすべを知り貞和女学校を設立、女性教育と開化のために全財産を投じた女性である。 14歳の寡婦 朝鮮でも封建思想が根強い開城の生まれで、11歳の…

〈続・朝鮮近代史の中の苦闘する女性たち 14〉朝鮮女子義勇軍・朴次貞
2006年10月03日 00:00
朴次貞は、「民族解放こそ女性解放」を信念に朝鮮女子義勇軍を組織し、日本軍と戦うなか崑崙山の戦闘で負傷し散った独立運動家である。 次貞は国を奪われた1910年、慶尚南道東莢で生まれた。父は日本の植民地支…

〈開城・世界遺産登録へ-その歴史遺跡を訪ねて 8〉大興山城と朴淵瀑布
2006年09月30日 15:34
開城城の羅城を見学できなかった場合でも、ぜひ、大興山城を訪ねることをお勧めしたい。大興山城は、開城市の朴淵里に位置している。開城市を外敵から守ってきた壮大な大興山城。 開城市の羅城と結びついている大興…

〈開城・世界遺産登録へ-その歴史遺跡を訪ねて 7〉善竹橋
2006年09月16日 15:30
鄭夢周の高麗朝への忠節讃える 開城を訪れる人は多くの場合、開城市の中心部に位置する子男山からほど近い子男山ホテルで旅装を解くであろう。子男山は標高104mほどの山である。子男山という名は、開城のシンボ…

〈人物で見る朝鮮科学史 18〉渡来人とキトラ古墳(番外)
2006年09月08日 00:00
記述に現れる朝鮮への蔑視 古代史の研究が深まる以前まで、中国の大陸文化が朝鮮半島を経緯して伝来したといわれることが多かった。朝鮮を単なる通過点として扱い、その影響を無視しようとする根底には朝鮮への蔑視…

〈続・朝鮮近代史の中の苦闘する女性たち 13〉独立運動家・金マリア
2006年09月04日 00:00
金マリアは、奪われた祖国と民族に対する限りない愛を抱き、不屈の精神で生涯を闘い抜いた独立運動家であり、女性啓蒙運動家である。 彼女は、朝鮮でキリスト教が最初に根付いた黄海道長淵で3人姉妹の末っ子として…

〈人物で見る朝鮮科学史 17〉渡来人とキトラ古墳(下)
2006年09月02日 00:00
キトラ天文図は現存する世界最古の天文図といわれているが、その原図は高句麗のものであった。すると一つの疑問が生じる。それは「天象列次分野之図」も高句麗の石刻天文図を復刻したものなのに、両者に違いがあるの…

〈人物で見る朝鮮科学史 16〉渡来人とキトラ古墳(中)
2006年08月26日 00:00
現在、日本でもっとも有名な古墳といえば、おそらく高松塚古墳とキトラ古墳である。その理由は、現時点で確認されたかぎりではあるが、壁画が描かれた古墳はこの二つしかないからである。 高松塚古墳の発掘調査が行…

〈続・朝鮮近代史の中の苦闘する女性たち 12〉女将軍・金命時
2006年08月11日 00:00
金命時は祖国を取り戻すため21年間戦い続けた女性革命闘士である。 彼女は、慶尚南道馬山の出身。2男2女の4人兄弟で、上から2番目の長女。早く父を亡くし、母1人の手で育てられた。 母は民族意識の強い人で…

〈人物で見る朝鮮科学史 15〉渡来人とキトラ古墳(上)
2006年08月05日 00:00
「文明開化」という言葉がある。普通は鎖国政策をとっていた日本が開国後、科学技術を中心とする西洋文物を積極的に取り入れ社会を進歩させた出来事と理解されている。しかし、時代を限定させなければ、その言葉が意…