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〈遺骨は叫ぶ 10〉北海道・雨竜ダム・未発掘の遺体そのまま、実態の解明急げ

ダムの堰堤に犠牲者らを放置 戦時中に各地で盛んに造られたダムや発電所の工事に、たくさんの強制連行された朝鮮人が働かされた。どこの工事現場も機械の使用はほんの一部で、モッコ、リヤカー、トロッコを人力で動…

〈朝鮮史から民族を考える 8〉朝鮮の変革運動と世界史的課題

主体的成長過程の跡づけを 近代の変革運動=開化派と甲午農民軍 19世紀の80年代から90年代初の時期に、朝鮮では、国内体制を変革して列強の侵略を防ごうとする勢力が、二つ存在した。一つは革新官僚を中核と…

〈朝鮮史から民族を考える 7〉東アジア三国の分岐

資本主義発展の可能性を破壊 分岐の原因をめぐる論争 近代の東アジアにおいて、日本は帝国主義的自立をとげ、朝鮮はほかならぬその日本の植民地となり、中国は帝国主義諸国の半植民地になった。こうした三国の分岐…

〈人物で見る朝鮮科学史 45〉世宗とその時代(4)

世宗の右腕、李蕆 科学技術を国家的プロジェクトとして推進するためには、優れた科学者・技術者とともに、彼らを組織動員する人物が必要となる。世宗の右腕となってその役割を果たした人、それが李蕆である。李蕆は…

「朝鮮通信使来聘400年」の連載を終えて、再び/平和な関係を望む

朝鮮と日本の2000年の交隣の歴史 通信使を知れば江戸時代がわかる。通信使研究が深まれば江戸の姿は今とは違う様相を見せるであろう。そんな時節の到来が楽しみだ。 今回の通信使の話の連載は、在日同胞の朝・…

〈人物で見る朝鮮科学史 44〉世宗とその時代(3)

不敬罪に問われた「最高の技術者」 東洋では水時計を「漏刻」と呼んでいたが、その原理は「播水壺」を高い所に置き、そこから水が一定の量と速さで流れ落ちるように工夫し、「受水壺」に溜まった量で時を計るという…

〈朝鮮史から民族を考える 6〉近現代日本の対外関係の基底(下)

日本政府の変わらぬ朝鮮認識 「敗戦前」 現在、日本の対外関係について、戦前は対中国関係、戦後は対米国関係が基本であると見る理解が一般的である。 しかし、そのような見方は皮相的な理解であると思う。日本の…

〈朝鮮史から民族を考える 5〉近現代日本の対外関係の基底(上)

先の戦争をどう見るか 「太平洋戦争」 日本の近現代史は第2次世界大戦の敗戦を境に、いわゆる「戦前」と「戦後」に分けることができる。そこでは、先の戦争の起点をどこに見るかということが日本近現代史の把握に…

〈朝鮮通信使来聘400年 12〉江戸の通信使とオランダ人

2千人の大行列を百万群集が見物 今の日本人は、長崎が海の表玄関であったと思い込んでいる。 しかし、江戸の人たちは、通信使が国賓であり、オランダ商館長は一介の異国の商人に過ぎないことを知っていた。 通信…

〈人物で見る朝鮮科学史 43〉世宗とその時代(2)

中世の朝鮮 最高の技術者、蒋英実 韓流ドラマ「チャングムの誓い」の人気は衰えず、今もNHKで放送されている。その終盤に自分の命を救ったチャングムを侍医にしようとする中宗に対して大臣たちが反対する場面が…