〈人物で見る朝鮮科学史 45〉世宗とその時代(4)
2007年12月14日 00:00
世宗の右腕、李蕆 科学技術を国家的プロジェクトとして推進するためには、優れた科学者・技術者とともに、彼らを組織動員する人物が必要となる。世宗の右腕となってその役割を果たした人、それが李蕆である。李蕆は…
「朝鮮通信使来聘400年」の連載を終えて、再び/平和な関係を望む
2007年12月14日 00:00
朝鮮と日本の2000年の交隣の歴史 通信使を知れば江戸時代がわかる。通信使研究が深まれば江戸の姿は今とは違う様相を見せるであろう。そんな時節の到来が楽しみだ。 今回の通信使の話の連載は、在日同胞の朝・…
〈人物で見る朝鮮科学史 44〉世宗とその時代(3)
2007年12月07日 00:00
不敬罪に問われた「最高の技術者」 東洋では水時計を「漏刻」と呼んでいたが、その原理は「播水壺」を高い所に置き、そこから水が一定の量と速さで流れ落ちるように工夫し、「受水壺」に溜まった量で時を計るという…
〈朝鮮史から民族を考える 6〉近現代日本の対外関係の基底(下)
2007年12月03日 00:00
日本政府の変わらぬ朝鮮認識 「敗戦前」 現在、日本の対外関係について、戦前は対中国関係、戦後は対米国関係が基本であると見る理解が一般的である。 しかし、そのような見方は皮相的な理解であると思う。日本の…
〈朝鮮史から民族を考える 5〉近現代日本の対外関係の基底(上)
2007年12月01日 00:00
先の戦争をどう見るか 「太平洋戦争」 日本の近現代史は第2次世界大戦の敗戦を境に、いわゆる「戦前」と「戦後」に分けることができる。そこでは、先の戦争の起点をどこに見るかということが日本近現代史の把握に…
〈朝鮮通信使来聘400年 12〉江戸の通信使とオランダ人
2007年12月01日 00:00
2千人の大行列を百万群集が見物 今の日本人は、長崎が海の表玄関であったと思い込んでいる。 しかし、江戸の人たちは、通信使が国賓であり、オランダ商館長は一介の異国の商人に過ぎないことを知っていた。 通信…
〈人物で見る朝鮮科学史 43〉世宗とその時代(2)
2007年12月01日 00:00
中世の朝鮮 最高の技術者、蒋英実 韓流ドラマ「チャングムの誓い」の人気は衰えず、今もNHKで放送されている。その終盤に自分の命を救ったチャングムを侍医にしようとする中宗に対して大臣たちが反対する場面が…
〈人物で見る朝鮮科学史 42〉世宗とその時代(1)
2007年11月22日 00:00
黄金時代開いた第4代世宗 1392年李成桂が建国した朝鮮王朝も第3代太宗の時代には安定し、第4代世宗の時代に隆盛期を迎えた。世宗時代(1418~1450)はしばしば朝鮮文化の黄金時代ともいわれるが、そ…
〈遺骨は叫ぶ 9〉室蘭日本製鋼所・3千人中千人が逃亡、辛い強制労働
2007年11月19日 00:00
寮ごとに下士官あがりの指導員置き徹底監視 室蘭市は、北海道では最大の軍需工業の基地であった。その中心になっていたのが、日鉄輪西製鉄所と日本製鋼所であった。この二つの企業は、日露戦争後に発足したが、さら…
〈朝鮮史から民族を考える 4〉朝鮮民族の形成発展(下)
2007年11月15日 00:00
開放的な前近代の「民族」意識 朝鮮民族の形成 中国の東方に位置する世界で、最も早く国家形成のメカニズムが始動するのは、朝鮮半島の西北部を中心とした地域であった。檀君朝鮮や箕子朝鮮の伝説の信憑性はともか…