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短編小説「道づれ」21/キム・ビョンフン

明淑は何か深いもの思いに沈んだ眼差しでそれらを眺めていた。川の冷気を含んだ風に、彼女の服のすそやネッカチーフや後れ毛がしきりになびいている。さんさんと降りそそぐ太陽が明淑の全身を柔らかく包んでいる。や…

〈駒大・本名使用拒否問題〉問題の核心は民族差別/副学長が被害当事者と面談【詳報】

駒澤大学が在学中の在日朝鮮人学生の本名使用の申し出を拒否していた問題で13日、大学側と被害当事者の兪在浩さん(24)が面談した。この日の面談には、留学同を中心とした在日朝鮮人学生団体「自身の民族的ルー…

強制労働資料、「不十分」/ユネスコが日本に「強い遺憾」

東京の産業遺産情報センターを視察 ユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産センターは12日、2015年に世界文化遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産」についての調査報告書を公開し、長崎県端島(軍…

短編小説「道づれ」19/キム・ビョンフン

「じゃあ、郡の人間がみな朝夕、魚が食べられて、そのうえ、工場をひとつ建てなければなるまい」 「工場ですって?」 「そう、缶詰工場を建てて、われわれの天の下の最初の村の魚の味を、ひとつ国中の人に味合わせ…

表現を享受し、交流する大切さ/「表現の不自由展」実行委・岡本有佳さん

6日から愛知県名古屋市で開催された「私たちの表現の不自由展・その後」。排外主義団体などからの妨害行為を受け東京では延期に追い込まれたが、大阪での「表現の不自由展かんさい」は9日付で開催が決定した。妨害…

短編小説「道づれ」18/キム・ビョンフン

「そりゃあ、えらい! で、それからどうなったの?」 「だけど、それからまた、私はばかなことをしてしまったの。……問題を組織的に解決しようとせずに、その夜、ひとりでコップと鍬をかついで、チョンゲ川の以前…

短編小説「道づれ」17/キム・ビョンフン

「その集いがあってから、私は、自分の考えを改めて検討してみましたの。すると、私たちがいつもへんぴで、何の希望もないと思っていた故郷の山河にも、実は党のあたたかい日射しのもとに、新しいものが芽ばえ始めて…

〈みんなの健康Q&A〉治療の時代から予防歯科の時代へ/セルフケアとメインテナンスが大事

健康の鍵は口から、歯科で磨き方のチェックを Q きちんと歯を磨けているか心配です。歯磨きの方法を教えてください。 A 歯磨きで大切なのは、むし歯や歯周病の原因となるプラークを落とすことです。 特に磨き…