
短編小説「幸福」7/石潤基
2021年08月09日 10:02
実習教員である僕の学生たちに、またこのような質問に当然、責任をもって答えてやらねばならなかったが、実際のところ、僕には何の用意もできていない始末だった。だから僕が、臨床患者を求めて、とくに傷痍軍人が集…

短編小説「幸福」5/石潤基
2021年08月04日 08:00
「われわれは往々にして、われわれが勝ち取った幸福に対して、その外面にばかり目を向けるあまり、本質を見落とす場合が多いようだ。いいかね? 好色漢の幸福が女性にあるとすれば、守銭奴の幸福は金銭にある。一方…

〈学美の世界 32〉無意識の安心感・同調から芽生える自我/康貞淑
2021年08月02日 08:13
子どもたちの作品に、子ども特有のしるし(印)があると感じた人は多いだろう。 天体、動植物、乗り物、人工物…共通認識として描かれたしるしに、集団生活の心理的同調を垣間見る。しかし、それらがまったく別の意…

短編小説「幸福」4/石潤基
2021年08月02日 08:00
私は唖然とした。突然の質問に、私はすっかりあわててしまった。もちろん彼に、自分の幸福について考える必要があると意見をしたときは、私自身は幸福だということを言外に意識していたに違いなかった。微力ながら私…

〈民族教育と朝鮮舞踊 7〉初めての祖国訪問と舞踊教員講習
2021年07月31日 08:00
第10次教員祖国訪問団(1981.7∼8) 民族教育における舞踊教育では、祖国の暖かい配慮と直接的な支援が不可欠であった。歴史的事実として祖国は、異国の地で民族の魂と伝統が込められた朝鮮舞踊を学び、舞…

短編小説「幸福」3/石潤基
2021年07月31日 08:00
われわれは時々、双方の家族5人で(常時、私に生まれたばかりの息子・潤があり、彼ら夫婦はまだ新婚早々であった)いまは暗闇の中に沈んでいるあの羊角島や、綾羅島へ遊びに出かけたものだった。私の耳に今も残って…

「平壌の人びと」テーマに伊藤孝司さんが写真展/三重、東京など各地で
2021年07月30日 16:47
朝鮮を長期取材してきたフォトジャーナリスト・伊藤孝司さんの写真展が日本各地で開催される。 1992年から43回訪朝し、日本による植民地支配の被害者たちを精力取材してきた伊藤さんが、今回新たなテーマとし…

〈コッソンイ・繋 -統一への思い咲かせ―〉7千人が歌う統一の歌/髙壽江さん(1992、明石初級・初3)
2021年07月30日 09:00
4.24教育闘争73周年に際して南朝鮮で出版された「コッソンイ」第3集「私たちは統一に走って行きます」には、1982年から2019年までの「コッソンイ」作文コンクール(主催=朝鮮新報社)入選作品のうち…