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短編小説「道づれ」22/キム・ビョンフン

「おじさあん――」 と呼びながら彼女が駆けてきた。私の前に立つともじもじしながらこう言った。 「おじさん、あのう、郡党委員会に提起するとき、管理委員長さんの話は言わないでくださいね……」 「どうしたん…

〈ウリマルの泉(우리 말의 샘) 15〉教員の祖国講習に参加する(교원조국강습에 참가하다)

1978年7月、初・中・高・大学の教員30余名で構成された第6次教育者代表団の一員として、生まれて初めて祖国の地を踏んだ。 滞在中、代表団は朝鮮民主主義人民共和国創建30周年記念の各種行事に参加する幸…

短編小説「道づれ」20/キム・ビョンフン

明淑は事務所の声に耳をすましていたが、何を思ったのか急に立ち上がった。 「おじさん、ちょっと待っててね」 そう言うと彼女は早足に入口のドアを開けて出ていった。

〈駒大・本名使用拒否問題〉問題の核心は民族差別/副学長が被害当事者と面談【詳報】

駒澤大学が在学中の在日朝鮮人学生の本名使用の申し出を拒否していた問題で13日、大学側と被害当事者の兪在浩さん(24)が面談した。この日の面談には、留学同を中心とした在日朝鮮人学生団体「自身の民族的ルー…

強制労働資料、「不十分」/ユネスコが日本に「強い遺憾」

東京の産業遺産情報センターを視察 ユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産センターは12日、2015年に世界文化遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産」についての調査報告書を公開し、長崎県端島(軍…

短編小説「道づれ」19/キム・ビョンフン

「じゃあ、郡の人間がみな朝夕、魚が食べられて、そのうえ、工場をひとつ建てなければなるまい」 「工場ですって?」 「そう、缶詰工場を建てて、われわれの天の下の最初の村の魚の味を、ひとつ国中の人に味合わせ…

表現を享受し、交流する大切さ/「表現の不自由展」実行委・岡本有佳さん

6日から愛知県名古屋市で開催された「私たちの表現の不自由展・その後」。排外主義団体などからの妨害行為を受け東京では延期に追い込まれたが、大阪での「表現の不自由展かんさい」は9日付で開催が決定した。妨害…

短編小説「道づれ」18/キム・ビョンフン

「そりゃあ、えらい! で、それからどうなったの?」 「だけど、それからまた、私はばかなことをしてしまったの。……問題を組織的に解決しようとせずに、その夜、ひとりでコップと鍬をかついで、チョンゲ川の以前…