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〈朝鮮歴史民俗の旅〉契(1)

農民はいつの時代も、米を作って国を支えながらも、生活苦を強いられていた。農民を苦しめたのは税金であり地代であった。税金は官吏がまきあげ、地代は地主が搾り取っていた。保護すべき政府は無能無策であったので…

〈人物で見る日本の朝鮮観〉大隈重信(上)

大隈重信(1838~1922)は明治期に1回、大正期に1回、計2回、総理大臣になったことのある、近代日本政治家中の大物である。大隈の満84年の生涯を短文中に表現することは、その長い政治的経歴と、波瀾に…

〈朝鮮歴史民俗の旅〉盗賊(2)

林巨正は聡明で腕っぷしも強く、人心掌握においては天才的な才能を持っていた。しかも、智略にたけ人情も厚く、白丁の世界にあっては親分と慕われていた。頼りがいのある人物だったので、数十人の白丁たちが義兄弟の…

〈高麗人参余話 48〉人蔘湯

蔘鶏湯は料理だが人蔘湯は漢方薬である。漢方では4~12種類の生薬を用いる場合が多く、この処方を方剤と呼ぶ。漢方方剤の構成は「君」「臣」「佐」「使」の4種からなる。君とは主薬の事で臣は補助薬、主薬を助け…

〈人物で見る日本の朝鮮観〉大隈重信(下)

廟堂での征韓論に敗れた西郷は、明治10年、西南戦争を起して敗死し、非征韓派の総師たる大久保も明治11年、出勤途中、征韓派士族島田一郎たちにより暗殺される。そして、大久保亡き後の明治政府の実権は、自然、…

〈朝鮮史を駆け抜けた女性たち 3〉済州島の豪商、金萬徳

「済州島の永遠なる母」、「犠牲と奉仕の済州島の母」。その生涯、一度も子を産むことがなかった金萬徳(1739~1812)を、今も済州島の人々はこう呼ぶ。 農業が発達し、商業の活性化という当時の社会的背景…

〈朝鮮歴史民俗の旅〉盗賊(1)

盗みをはたらく者を盗賊という。盗賊は世界どの国にも、いつの社会にもいるものだ。窃盗も強盗も、山賊も海賊もみな盗賊の部類に属する。 朝鮮に三大盗賊がいた。洪吉童、林巨正、張吉山の3人である。洪吉童は燕山…

〈高麗人参余話 47〉蔘鶏湯

蔘鶏湯は鶏と人蔘のスープ料理で今日の朝鮮料理には欠かせないが比較的新しい料理法だと言う。会津地方ではその土地でとれたものをその土地の料理法で食べる「土産土法」を大事にする人たちが多く、健康食が流行なの…