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〈朝鮮名峰への旅 27〉白頭山の残暑、美しい雲の出現と 一日七変化の幻想的風景

8月も半ばを過ぎると、白頭山を覆っていた太平洋高気圧は少しずつ弱まりはじめる。かわって大陸の高気圧が張り出してくる。 高気圧が押し合いしていると、日に何度も変わる白頭山の天気は、さらに複雑に変化するよ…

〈朝鮮通信使来聘400年 9〉歓迎された朝鮮良医

「東医宝鑑」は吉宗座右の書 朝鮮は医学先進国であった。 刊行された医学書は、200種類にも及ぶ。その最高峰の医書が「東医宝鑑」で許浚という国王の主治医が著した(1613年)。徳川吉宗は、この書物を生涯…

〈朝鮮服飾ものがたり 35〉粧刀(チャンド)

腰紐などに刺す小刀。 材料はいろいろあり、彫刻も多様である。 女性は男性より小ぶりなものを身につけ、ノリゲには、もっと小さなものをつけた。 (出展「李朝服飾図鑑」=朝鮮文学芸術総同盟出版社、1962年…

〈みんなの健康Q&A〉メタボリックシンドローム(下):予防と対策

Q:内臓脂肪の蓄積がどうしてメタボリックシンドローム(MS)、ひいては動脈硬化を引き起こすのですか。 A:大変複雑で簡単には説明できませんが、現在最も注目され重視されているのは、脂肪組織から分泌される…

〈朝鮮と日本の詩人 34〉小野有香

朝鮮を威圧する日本は「血の子」 友よ 仁義とは何の意ぞや、 神を崇い友を愛するは昔なりき、 聴け 今仁義の意は 爾く美しきものにあらず。 隣国を奪わんが為に 先ず自国の国旗と銃剣とを以て、 其の国の急…

〈同胞美術案内 5〉全和凰/体験者、目撃者としての責任感を絵に

「これから描きまくるよ、朝鮮の悲劇を」 画面上部から右半分に人の群れが描かれる。左手前に描かれた埋葬の見物者の波であろう。あるいは胸を打って慟哭し、あるいは顔に両手をあてて嘆き悲しむ。小さな亡骸は抱き…

〈この人、この一冊 5〉「復刻戦ふ朝鮮」/宮田浩人さん

国民の目前から消された「過去の清算」 原本の『戰ふ朝鮮』は、62年前の1945年6月20日付で朝日新聞社が発行した写真報道集である。8月15日、「大日本帝国」敗北のわずか2カ月弱前の駆け込み出版物であ…

〈遺骨は叫ぶ 6〉三菱鉱業崎戸鉱業所・社史から消された7千人の朝鮮人炭鉱夫

廃墟と化した鉱山、痕跡留めぬ跡地 長崎県の西彼杵半島の外海を車で走ったのは、今年の3月中旬だった。春の晴れた日の角力灘は碧く光っていた。点在する小島の間で、漁をしている舟がかすんで見え、海の香を運んで…