公式アカウント

〈朝鮮史から民族を考える 8〉朝鮮の変革運動と世界史的課題

主体的成長過程の跡づけを 近代の変革運動=開化派と甲午農民軍 19世紀の80年代から90年代初の時期に、朝鮮では、国内体制を変革して列強の侵略を防ごうとする勢力が、二つ存在した。一つは革新官僚を中核と…

〈朝鮮服飾ものがたり 48〉品帯(プムテ)

帯の色とティトンによって宮人たちの品階を表した。 品帯には、黒い角を彫刻した烏角帯、鶴頂金帯、犀帯などがある。 (出展「李朝服飾図鑑」=朝鮮文学芸術総同盟出版社、1962年版より) 【「朝鮮服飾ものが…

〈同胞美術案内 8〉金漢文/自然に対する感情を作品に

変化する波動と不動の岩 芸術作品の中にこそ真の自然の姿が宿る。 金漢文(1936-1991)の作品「夜明け」。 地平線の向こうから続く海と、その海底深く根を下ろした岩々が描かれる。波は画面左右に揺らめ…

〈朝鮮の風物・その原風景 5〉キムジャン

国あげての一大年中行事 朝鮮では、立冬を迎えるとあわただしい冬支度にとりかかる。その代表格はなんといってもキムジャン(キムチ漬け)だろう。キムジャンは、かつては国あげての一大年中行事で、この時期になる…

〈朝鮮服飾ものがたり 47〉サモ、ポクトゥ

官員たちが官服を着るときにかぶった帽子のひとつ。 紗帽は職品により、キョップル、ホップルの区分があった。 (出展「李朝服飾図鑑」=朝鮮文学芸術総同盟出版社、1962年版より) 【「朝鮮服飾ものがたり」…

〈若きアーティストたち 53〉現代美術家・李純麗さん

アトリエは、高尾駅(東京都八王子市)から北に少し歩いた所にある。 日本画や彫刻などを専門とする日本人の美術家たちと共同でシェアし、作品作りをしている。 李さんのスペースには、ヘッドホンを耳にはにかむ僧…

〈朝鮮と日本の詩人 46〉佐野嶽夫

「朝鮮の兄弟」への強烈な連帯 佐野嶽夫は本名を太作といい「棕梠の木」「航海」「太陽へ送る手紙」などの詩集で知られる詩人である。静岡県の富士山麓に生まれ、東洋大学を中退した。一時小学校教員となったが、プ…

〈人物で見る朝鮮科学史 45〉世宗とその時代(4)

世宗の右腕、李蕆 科学技術を国家的プロジェクトとして推進するためには、優れた科学者・技術者とともに、彼らを組織動員する人物が必要となる。世宗の右腕となってその役割を果たした人、それが李蕆である。李蕆は…