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〈朝鮮史から民族を考える 7〉東アジア三国の分岐

資本主義発展の可能性を破壊 分岐の原因をめぐる論争 近代の東アジアにおいて、日本は帝国主義的自立をとげ、朝鮮はほかならぬその日本の植民地となり、中国は帝国主義諸国の半植民地になった。こうした三国の分岐…

〈同胞美術案内 8〉金漢文/自然に対する感情を作品に

変化する波動と不動の岩 芸術作品の中にこそ真の自然の姿が宿る。 金漢文(1936-1991)の作品「夜明け」。 地平線の向こうから続く海と、その海底深く根を下ろした岩々が描かれる。波は画面左右に揺らめ…

〈朝鮮の風物・その原風景 5〉キムジャン

国あげての一大年中行事 朝鮮では、立冬を迎えるとあわただしい冬支度にとりかかる。その代表格はなんといってもキムジャン(キムチ漬け)だろう。キムジャンは、かつては国あげての一大年中行事で、この時期になる…

〈朝鮮服飾ものがたり 47〉サモ、ポクトゥ

官員たちが官服を着るときにかぶった帽子のひとつ。 紗帽は職品により、キョップル、ホップルの区分があった。 (出展「李朝服飾図鑑」=朝鮮文学芸術総同盟出版社、1962年版より) 【「朝鮮服飾ものがたり」…

〈若きアーティストたち 53〉現代美術家・李純麗さん

アトリエは、高尾駅(東京都八王子市)から北に少し歩いた所にある。 日本画や彫刻などを専門とする日本人の美術家たちと共同でシェアし、作品作りをしている。 李さんのスペースには、ヘッドホンを耳にはにかむ僧…

〈朝鮮と日本の詩人 46〉佐野嶽夫

「朝鮮の兄弟」への強烈な連帯 佐野嶽夫は本名を太作といい「棕梠の木」「航海」「太陽へ送る手紙」などの詩集で知られる詩人である。静岡県の富士山麓に生まれ、東洋大学を中退した。一時小学校教員となったが、プ…

〈人物で見る朝鮮科学史 45〉世宗とその時代(4)

世宗の右腕、李蕆 科学技術を国家的プロジェクトとして推進するためには、優れた科学者・技術者とともに、彼らを組織動員する人物が必要となる。世宗の右腕となってその役割を果たした人、それが李蕆である。李蕆は…

「朝鮮通信使来聘400年」の連載を終えて、再び/平和な関係を望む

朝鮮と日本の2000年の交隣の歴史 通信使を知れば江戸時代がわかる。通信使研究が深まれば江戸の姿は今とは違う様相を見せるであろう。そんな時節の到来が楽しみだ。 今回の通信使の話の連載は、在日同胞の朝・…