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〈人物で見る朝鮮科学史 74〉実学の時代(5)

正確な朝鮮地図の製作、金正浩 3年に渡る連載も今回が最後となった。最後に登場するのは「大東輿地図」の製作者金正浩である。「大東輿地図」は近代以前のもっとも正確な朝鮮地図として知られ、全国を南北に22に…

〈人物で見る朝鮮科学史 73〉実学の時代(4)

モダンな城を築いた丁若鏞 現在、朝鮮半島には7つの世界遺産があるが、なかでも異彩を放つのは京畿道水原にある華城である。モダンな感じの独特な建築様式の城であるが、その設計・施工で大きな役割を果たした人、…

〈みんなの健康Q&A〉風邪-症状と治療法

安静、保温、水分補給を十分に (今回は外来患者との会話で構成してみました) 患者:インフルエンザの予防接種をお願いします。これでしばらくは風邪をひかずにすみますね。 医師:とんでもない。インフルエンザ…

〈朝鮮史から民族を考える 30〉在日同胞と民族(下)

6.15と10.4の道こそ 「分断体制」論 白楽晴の「分断体制」論が注目されている。彼は80年代末に朝鮮半島統一論としての「分断体制」の概念を提起し、その後それをさらに深め、その成果は分断体制論3部作…

〈朝鮮と日本の詩人 74〉井之川巨

美しい叙情的抵抗詩 舞い、舞う 朝鮮の少女たちは 回転する五月の花壇だ。 ひとりの少女は 銃殺された農夫を舞い、 ひとりの少女は たたずみ悲しむ妻を舞い、 ひとりの少女は 廃墟をさまよう子供を舞い、 …

〈人物で見る朝鮮科学史 72〉実学の時代(3)

洪大容の「宇宙論」 朝鮮史でもっとも優れた科学者はいったい誰だろうか? 筆者は「籠水閣」という私設天文台を作り、実用応用問題を中心とした数学書「籌解需用」を著し、そして「気」の哲学によって宇宙と様々な…

〈朝鮮史から民族を考える 29〉在日同胞と民族(上)

生き続ける抵抗ナショナリズム 海外同胞の動態的特徴 2007年の統計によれば、世界の169カ国に居住する海外朝鮮同胞数は約704万人に達する(留学生や一般滞留者を含む)。居住国でみると中国(約276万…

〈朝鮮と日本の詩人 73〉石牟礼道子

朝鮮人の恨(ハン)を凝縮 第四度火傷炭化質という火傷には蛆もつかぬ 末期の水というものをのむひまなく 生きていたマリアたちは じゅっという音を立てて 六千度の熱 拝むひまもありゃせん 熟み月ともしれん…