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〈若きアーティストたち 65〉相愛大学学生・柳響麗さん

「さまざまな国の文化に触れ、音楽で得られる感動や喜びを多くの人に与えたい。また音楽を通じ、世界の人たちをつなげられれば」―ユネスコ国際民間文化芸術交流協会の音楽親善大使として活躍する柳さんは、現在、相…

〈朝鮮と日本の詩人 93〉井上光晴

「昨夜も黒人兵が射殺された」 血痕(ちのり)のあとはまだ消えない 昨夜も黒人兵が射殺された ふつ、ふつ、ふつ、ふつ ふつ、ふつ、ふつ、ふつ コンクリートの声をあげて 彼はたえまなく打っているが 汽笛ひ…

〈遺骨は叫ぶ 26〉秋田・尾去沢鉱山

虐待で多くが死亡、「墓も遺骨もない」/「身体検査して、健康な人ばかり連行」 秋田県の県北は鉱山地帯と呼ばれるほどたくさんの鉱山があった。その中で最も古いのが尾去沢鉱山(鹿角市)で、口碑では708年に発…

〈続・朝鮮史を駆け抜けた女性たち 5〉儒教的倫理観に挑む/金浩然齋

「価値の中心 夫ではない」 「自警編」に託した自尊心 朝鮮朝後期、実家、婚家共に名門であった浩然齋(号)金氏は、自由奔放で繊細な感受性と高い文学的素養を併せ持った詩人であり、先駆的知識人であった。漢詩…

〈朝大・朝鮮自然博物館 11〉植物など・薬用植物、木材標本など多数

朝鮮の山河を彩る樹木と花 冒頭いつも本文と相関性がない個人的なことを書いており、申し訳ないと思いながらも、やはり個人的なことから始めたいと思う。 筆者は朝鮮大学校の教職員寮に住んでいる。ベランダからは…

〈朝鮮と日本の詩人 92〉瀬木真一

母国語は反抗の武器 親方にどなられると スコップをほおり投げ 仕事をやめて 朝鮮人たちは一カ所にかたまる そして 母国の言葉でさかんにしゃべり出す きっと不平を言いあっているのだろう  

〈朝鮮の風物・その原風景 20〉サンナムル(山菜)採り

自然の恵みと「旬の味」 昨今、山菜採りはちょっとしたブームの観がある。ハイキングとセットにした各地の山菜採りツアーなどがなかなかの人気のようだ。 古来朝鮮民族は山菜(サンナムル)をこよなく好んで食した…

〈朝鮮と日本の詩人 91〉盤城葦彦

いまも許してはいない 一衣帯水の国じゃないか 少しばかり海を隔てているだけだろう 一足飛びで着いてしまうよ 知人は たやすく 安易に言うが (2連12行略)