公式アカウント

〈人物で見る朝鮮科学史 67〉壬辰倭乱とその副産物(2)

許浚が書いた「東医宝鑑」 壬辰倭乱の戦火のなか避難する宣祖と行動をともにし、その相談相手となっていた一人の医者がいた。後に「東医宝鑑」を著す許浚である。 彼は、その道中で人々の惨状を目の当たりにして、…

〈朝鮮服飾ものがたり 83〉ルンパリ、ホファ、フックァ

舞台服飾に属する男性の靴。舞童たちが履いた。 ルンパリは、黒い熊の革地に花模様を入れたもの。 ホファは、黒い革で長靴のように作り、足の部分に赤い線を入れ、輪を飾った。 黒靴は黒革で作り烏靴とも言う。 …

〈若きアーティストたち 60〉ネイリスト・姜淳一さん

ピンク、ブルー、イエロー、オレンジ…カラフルなマニキュアを巧みに操り、ラメやラインストーンを散りばめる。男性とは思えないほど器用な手つきだ。見る見るうちに爪にアートを施していく。

〈朝鮮と日本の詩人 68〉菊岡久利

朝鮮の火を燃やす仲間 (冒頭から33行省略) わたしの知っている朝鮮の仲間たちは 平気な顔つきでいて 皆それぞれ 胸には朝鮮の火を燃やしている 屑屋をしている仲間も 鉄道敷設に沿って進む仲間も 皆 あ…

〈朝鮮服飾ものがたり 82〉女鞋

舞台服飾のひとつに属し種類も多い。 歌妓や舞妓が履いた。 「白皮鞋」という白い革で作ったものは處容舞に使い、「オビリ」は黒革で作り、つま先を尖らせ、高句麗の蓮花舞に使った。 ほかにも、花の刺繍を入れた…

〈朝鮮と日本の詩人 67〉川田順

新羅の人々慈しむ心情吐露 栲綱の新羅の王のおくつきは鳥けだものら四方八面に立つ 遠き世の新羅の王のおくつきを今日の夕日のしずかに照らせる 多宝塔のほそき欄干をなよびかに月の光し流れたりけり 国は亡くし…

〈人物で見る朝鮮科学史 66〉壬辰倭乱とその副産物(1)

亀甲船、李舜臣将軍の智略 1592年、日本の天下統一をはたした豊臣秀吉はその矛先を朝鮮に向けた。戦いに明け暮れた日本の大名とは異なり太平をむさぼっていた朝鮮王朝の両班貴族たちには危機感が薄く、日本軍の…

〈遺骨は叫ぶ 18〉岩手県横川目・旧中島飛行機地下工場

3カ所のトンネル突貫工事に270人が従事/敗戦後60年、明らかになった強制動員 JR奥羽本線横手駅と、東北本線北上駅の間を北上線が走っている。岩手県側の横川目駅から徒歩で30分ほどの愛宕山の山裾に、高…