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〈朝鮮仏教と私たち 6〉百済の仏教(3)

造形の最高の美しさ 重厚な扶餘定林寺址五層石塔(国宝9号・高さ8.33メートル・忠南)と彌勒寺址石塔(国宝11号・高さ14.24メートル、全北益山)は、現存する百済の代表的な建築物であり、仏教建築が到…

〈朝鮮仏教と私たち 4〉百済の仏教(1)

「仏教を信じて福を求めよ」 百済の建国神話では高句麗・朱蒙の子温祚が兄の沸流と共に馬韓の地・漢江流域の慰礼城(今のソウル北漢山付近)に百済を興したとされる。しかし、楽浪郡を制して南下してくる高句麗の圧…

〈朝鮮民族の美 3〉青華白磁 梅花紋瓶

18世紀になると瓶の胴の球体はそのままにして、首の部分が長く上に伸びる、もっぱら酒を入れるための瓶が姿を現すようになる。

〈ハングルの旅 5〉隠された世宗の「野望」

事大主義と権威主義の打破 前回、ハングル創製の意図は民に対する世宗の施しであったということについて述べた。今回はその裏に隠された世宗の真の狙い、その大いなる「野望」について考えてみることにしよう。

〈朝鮮民族の美 2〉青華白磁 梅鳥竹紋壺

白磁の器の用途は多様である。まず祭祀や宴会などの禮式に使われる器は、形が端正で純白磁が多く、宮中で宴会に使われる酒器や花器として使われる場合は、藍色の釉薬を使った青華(日本では染付という)や砂鉄の顔料…

〈朝鮮仏教と私たち 3〉高句麗の仏教(2)

高句麗仏教の隆盛は当時つくられた寺院、仏像、古墳壁画などからうかがえる。仏像の銘文には賢劫千仏(多くの賢人が現れて衆生を救うとされる)、弥勒菩薩像(釈迦の予言により56億7千万年後にこの世に現れるとさ…

〈歴史×状況×言葉 15〉村上春樹(上)/政治嫌悪と自己愛で紡ぐ「物語」

前回からしばらく間が開いたので、連載再開にあたり閑話休題、というわけでもないが、少し趣向を変え今回は現代作家を取り上げようと思う。2009年、村上春樹が発表し爆発的なセールスで社会現象となった「1Q8…

〈朝鮮仏教と私たち 2〉高句麗の仏教(1)

新しい文化の華 仏教は釈迦により説かれた教えで、仏の言葉である。朝鮮の古代文化は仏教の伝来とともに新しい文化の華を咲かせた。