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〈本の紹介〉「コロニアリズムと文化財-近代日本と朝鮮から考える」 / 荒井信一著      

文化財返還こそが平和への近道 この新書を読みはじめて、直ぐに頭に浮かんだのは、若いときに読んだ五木寛之氏の短編小説「深夜美術館」(1981年作)であった。銀座でバー勤めをするヒロインが、朝鮮から持ち去…

朝鮮大学校・在日朝鮮人関係資料室開設によせて、福岡教育大学教授 小林知子

朝鮮史をグローバルに捉えなおす契機 去る7月7日に朝鮮大学校で、朝鮮問題研究センター付属在日朝鮮人関係資料室の開設を記念したシンポジウム「在日朝鮮人関係資料 収集保存の現状と課題」が行われた。私は当日…

詩歌にみる日本の抒情と植民地主義・戦争

「詩歌と戦争・白秋と民衆、総力戦への『道』」を読む-上- 「赤とんぼ」「七つの子」「どんぐりころころ」…(1921年)、「赤い靴」「シャボン玉」…(1922年)、「春よ来い」「おもちゃのマーチ」…(1…

抑仏斥僧の法難の時代、朝鮮・山層時代の仏教

高麗時代に全盛を誇った仏教だが、朝鮮時代にきてその様相が一変した。高麗末に仏教を排斥しようとした儒者たちは、朝鮮王朝が建国されると本格的に仏教を攻撃し政策的に抑え込もうとした。そして抑仏斥僧の法難の時…

子どもから大人まで賑わうテッキョン教室

神戸に点る朝鮮武芸の灯火  民族の気概、知恵伝えたい 朝鮮相撲、弓道につづく朝鮮三大武芸の一つである「テッキョン」。その発祥は高句麗時代とも言われているが、いまだはっきりしたことは分かっていない。19…

〈私たちのうた〉朝鮮のすずめ/韓錫潤

チャチャ 中国の すずめは 中国語で なき  

現存する植民地主義、原発で浮き彫り/歴史教育者協議会が千葉で大会

第64回歴史教育者協議会千葉大会全大会が3日、千葉県習志野市の習志野文化ホールで行われた。同胞、日本市民、関係者を含め約1,400人が会場を訪れた。 大会のオープニングを飾ったのは、市立習志野高校吹奏…

〈朝鮮民族の美 32〉百済の山水文塼(7世紀前半・百済)

1937年春、扶余の窺岩面の百済寺院趾で150余個の文様が発掘された。いずれも百済後期のすばらしい文様(=宮殿や寺院の壁を飾る紋様のあるタイル)で、蓮華文や渦雲文、鬼形文や・竜文などの秀作の他に、珍し…