
短編小説「幸福」2/石潤基
2021年07月28日 08:00
「あら、どうしましょう? ご飯はすぐ炊けるけどおかずがなんにもないわ……」 「何をつまらん心配をしている。あり合わせのものでいいさ」 「だって、本当に久しぶりにいらしたのに、おもてなしもできなくてはも…

〈群馬追悼碑裁判〉8月26日に控訴審判決/勝訴に向け市民らが集会
2021年07月22日 07:30
歴史修正主義に歯止めを 県立公園「群馬の森」(群馬県高崎市)にある朝鮮人強制連行犠牲者追悼碑をめぐり、県が設置期間の更新を不許可としたのは違法だとして、碑を設置した「『記憶・反省そして友好』の追悼碑を…

短編小説「道づれ」22/キム・ビョンフン
2021年07月21日 08:00
「おじさあん――」 と呼びながら彼女が駆けてきた。私の前に立つともじもじしながらこう言った。 「おじさん、あのう、郡党委員会に提起するとき、管理委員長さんの話は言わないでくださいね……」 「どうしたん…

〈本の紹介〉記憶기억を拓く 信州 半島 世界/信濃毎日新聞社編集局編
2021年07月20日 15:38
相互理解と連帯のヒント 昨年11月末、「平和」と「協同」に関する優れた報道や業績を残したジャーナリストらを顕彰する「第26回平和・協同ジャーナリスト基金賞」が発表され、大賞に信濃毎日新聞社編集局の「連…

短編小説「道づれ」21/キム・ビョンフン
2021年07月19日 08:00
明淑は何か深いもの思いに沈んだ眼差しでそれらを眺めていた。川の冷気を含んだ風に、彼女の服のすそやネッカチーフや後れ毛がしきりになびいている。さんさんと降りそそぐ太陽が明淑の全身を柔らかく包んでいる。や…

〈ウリマルの泉(우리 말의 샘) 15〉教員の祖国講習に参加する(교원조국강습에 참가하다)
2021年07月18日 08:00
1978年7月、初・中・高・大学の教員30余名で構成された第6次教育者代表団の一員として、生まれて初めて祖国の地を踏んだ。 滞在中、代表団は朝鮮民主主義人民共和国創建30周年記念の各種行事に参加する幸…

短編小説「道づれ」20/キム・ビョンフン
2021年07月17日 08:00
明淑は事務所の声に耳をすましていたが、何を思ったのか急に立ち上がった。 「おじさん、ちょっと待っててね」 そう言うと彼女は早足に入口のドアを開けて出ていった。

〈駒大・本名使用拒否問題〉問題の核心は民族差別/副学長が被害当事者と面談【詳報】
2021年07月16日 12:58
駒澤大学が在学中の在日朝鮮人学生の本名使用の申し出を拒否していた問題で13日、大学側と被害当事者の兪在浩さん(24)が面談した。この日の面談には、留学同を中心とした在日朝鮮人学生団体「自身の民族的ルー…
