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〈朝鮮歴史人物〉唐を震え上がらせた淵蓋蘇文(2)

ある日、モランが彼の後を静かに追って山に登ってみると、案の定、思っていた通りであった。 両手の拳で岩を砕き、馬を駆る、驚くべき挙動は、少女が夢の中で描いていた将軍の姿に間違いなかった。この日、この二人…

朝鮮王の甲冑、東京国立博物館で年末まで展示

初公開、盗難品と推定 東京国立博物館(台東区上野)で、朝鮮王朝時代の王の甲冑が初めて公開された。 同博物館東洋館の5階10室で1日から催されている「朝鮮時代の美術」では、朝鮮王朝時代の王のものと推定さ…

〈歴史×状況×言葉 34〉宮本百合子(1)/朝鮮人との友情と、描かれない現実と

過日、関東大震災時朝鮮人虐殺90周年を考えるパネルディスカッションにて発言する機会があった。当時の日本人民衆が示した暴力性は今日も変わっていないばかりか、再生産されているという趣旨で話したのだが、発言…

〈朝鮮歴史人物〉唐を震え上がらせた淵蓋蘇文(1)

淵蓋蘇文は、614年高句麗の首都、平壌西部(東部とも言われる)の大人である淵太祚の子として生まれた。淵太祚は、50歳を過ぎてからようやく息子一人ができ、その名を蓋蘇文とした。 人々は蓋蘇文のことを、夫…

【寄稿】文定王后の金印、米国から返還へ

朝鮮戦争時に略奪/民族が力を合わせ 朝鮮戦争(1950~53年)時、米軍がソウルから持ち去った朝鮮王朝時代の金印が、北南人士の粘り強い調査、運動によって年内に返還されることが決まった。その経緯について…

展覧会出品企業を対象に投資説明会も開催

平壌秋季国際商品展覧会の開幕日(9月23日)には出品企業などを対象にした、朝鮮対外経済協力委員会主催による投資説明会が高麗ホテルで行われた。

〈朝鮮歴史人物〉高句麗を輝かせた曇徴(5)

壁画は細い線で輪郭を描き、薄緑色、藍色、薄赤色、濃い灰色などを調和させながら塗ることにより、その華麗さは例えようもなかった。 一気に引いた太くて濃い線、細くて柔らかな線で性格を生かして運動感を引き出さ…

〈朝鮮歴史人物〉高句麗を輝かせた曇徴(4)

生まれ育った故郷とその地に対する懐かしさで夜も眠れないでいたある日の夜、曇徴はすでに精製しておいた色彩の材料を一つひとつ試したうえで、努めて自分を落ち着かせて壁面に向き合った。しかし、依然として気持ち…

〈朝鮮歴史人物〉高句麗を輝かせた曇徴(3)

曇徴は全てを最初から始めた。まず、質の高い墨を準備するよう手配しそのための技術的な指導を行う一方、自ら顔料を一つずつ製造した。そしてまた、日本では何処にも見られない非常に珍しい紙も作り上げた。 それだ…

〈朝鮮歴史人物〉高句麗を輝かせた曇徴(2)

百済の学者、王仁は日本に渡り、文字を知らない当地の人々に初めて「千字文」を教えたし、高句麗の僧で医者である慧慈は大和王権の執権者、聖徳太子の師として活動したとされる。 曇徴も日本からのたび重なる招請を…