
〈続・朝鮮近代史の中の苦闘する女性たち 18〉舞踊家 崔承喜(下)
2007年03月02日 00:00
絶賛を浴びて 1934年5月22日、崔承喜の第1回新作舞踊発表会の当日、東京は数十年ぶりの台風で暴風雨に見舞われた。それでも会場となった日本青年会館は観客で満ちあふれた。そして魅力あふれる彼女の踊りに…

〈人物で見る朝鮮科学史 25〉海東盛国・渤海(上)
2007年03月02日 00:00
牙をむきだした力強い石獅子 高句麗は長い間の外来侵略者との戦いで疲弊し、ついには唐と新羅の連合軍によって滅びたが、その領土を回復すべく698年大祚栄によって建国されたのが渤海である。しばしば、新羅が高…

〈朝鮮通信使来聘400年 2〉江戸日本、最大の歓迎体制
2007年02月23日 00:00
100万人が人垣を作って見物 1607年、家康の要請を受け入れて第1次通信使が派遣された。主な任務は国書を交わすことで、両国の信を通い合わせることであった。なお1次から3次までは連行された朝鮮人を連れ…

〈人物で見る朝鮮科学史 24〉新羅の科学文化(番外編)
2007年02月23日 00:00
慶州最高の教育の場 2002年11月、筆者は全北大・金根培教授の案内で新羅の古都慶州を訪れたことがある。釜山大で開催された韓国科学史学会で「科学史における近世」という題で招待講演を行った翌日のことであ…

〈遺骨は叫ぶ 1〉発盛精錬所・朝鮮人労働者に血の制裁
2007年02月06日 00:00
東海に消えた「アイゴー、アイゴーの声」 「ここにもある。あっ、こっちにもある。」 十数人の報道関係者が騒ぎ出したのは、2006年12月8日の午後だった。場所は、秋田県山本郡八峰町八森の高台に広がる原野…

〈続・朝鮮近代史の中の苦闘する女性たち 17〉舞踊家・崔承喜(上)
2007年02月03日 00:00
崔承喜は、朝鮮の伝統舞踊を独創的にアレンジし、現代朝鮮民族舞踊発展の基礎作りに寄与した女性である。 1911年、彼女はソウルの裕福な両班の家庭に、4人きょうだいの末っ子として生まれた。聡明で勝気な性格…

〈朝鮮通信使来聘400年 1〉家康の執念・国交回復
2007年01月26日 00:00
豊かな文化遺産、日本にもたらす 今年は朝鮮通信使来聘400年の記念すべき年である。1607(慶長12)年から1811(文化8)年におよぶ朝鮮通信使の来聘は、江戸時代の朝・日関係を多彩にしたばかりでなく…

〈人物で見る朝鮮科学史 23〉新羅の科学文化(5)
2006年12月23日 00:00
古代オリエントとの交渉か 高句麗、百済との三国中でもっとも最後に興った新羅が、唐の援助を受けたとはいえ、その二国を滅ぼすことができたのは、それだけ国力をつけたということである。その契機となったのは洛東…

〈続・朝鮮近代史の中の苦闘する女性たち 16〉独立運動家の妻・李愛羅
2006年12月16日 00:00
李愛羅は、独立運動家の妻として波瀾多き道を歩み、ついには日警の悪辣な拷問により息絶えた女性である。 夫婦で教師 彼女は、ソウルで李チュンシクの3女として生まれた。別名、李愛日羅、李心淑ともいう。 梨花…

〈人物で見る朝鮮科学史 22〉新羅の科学文化(4)
2006年12月16日 00:00
エミレ鐘=世界で最も美しい音色 新羅の文化遺産のなかで、悲しい伝説とともに広く知られているのが「聖徳大王神鐘」、通称「エミレ鐘」である。 エミレ鐘は、その鐘の音が「オンマー、オンマー」という子どもの泣…