〈人物で見る朝鮮科学史 41〉朝鮮王朝文化の幕開け(番外)
2007年10月12日 00:00
ヨーロッパから見た朝鮮半島 1402年に製作された「混一彊里歴代国都之図」は、当時の最新の地理的情報を総合した東洋のみならず世界的にもっとも水準の高い地図であった。ただし、今日の地図からみればヨーロッ…
〈遺骨は叫ぶ 8〉古川鉱業足尾銅山・食事は鰯と唐辛子味噌、栄養失調者も
2007年10月01日 00:00
「宮城遙拝」強制、目を動かすと殴打 日本の公害の原点と言われる栃木県の古川鉱業足尾鉱業所(現日光市足尾町)は、閉山して35年の歳月を経た今も、精錬所の煙害などで荒廃した風景に息を呑む。日本のグランドキ…
〈朝鮮通信使来聘400年 10〉画員と絵師の交流200年
2007年09月29日 00:00
朝鮮の美術に高い関心 南画の大家である池大雅が、富士山の画法について問い、通信使画員の金有声がそれに答える。 外国の一流の画家たちと直接会って語り合う。こんな願ってもない交流の場を、江戸の絵師は通信使…
〈人物で見る朝鮮科学史 40〉朝鮮王朝文化の幕開け(4)
2007年09月29日 00:00
最も正確な東洋最古の世界地図 15世紀中頃~17世紀中頃までのヨーロッパ人によるインド・アジア・アメリカなどの海外進出を大航海時代と呼ぶが、なかでも1492年のコロンブスによるアメリカ大陸の確認はよく…
〈人物で見る朝鮮科学史 39〉朝鮮王朝文化の幕開け(3)
2007年09月08日 00:00
火薬を製造した崔茂宣の息子、海山 権近が推挙したもう一人の人物、それは独自に火薬を製造した崔茂宣の息子・崔海山(1380~1443)である。崔茂宣の火薬武器が倭寇の撃退で大きな威力を発揮したことはすで…
〈人物で見る朝鮮科学史 38〉朝鮮王朝文化の幕開け(2)
2007年09月01日 00:00
当代随一の文人といわれた権近 1395年の「天象列次分野之図」が高句麗の石刻天文図を基に作られたというのは、そこに刻まれた銘文から判明することである。さらに、そこには「論天」と題して蓋天説、渾天説など…
〈遺骨は叫ぶ 7〉釜石鉱山・被災の実態不明、行政が調査すべき
2007年08月27日 00:00
落盤事故、さらに連合軍艦砲射撃の犠牲に 秋田県北の山村に生まれた筆者は、小学校が国民学校に改称された1941年に学校へ入学し、戦時教育を受けて成長した。日本が敗戦になる直前の45年7月14日、突然東の…
〈人物で見る朝鮮科学史 37〉朝鮮王朝文化の幕開け(1)
2007年08月24日 00:00
世界最古の石刻「天象列次分野之図」 高麗末期、政権内では大土地所有者である親元勢力と地方豪族出身の新興官僚層が対立、後者の中心に倭寇の撃退で大きな功績をあげた李成桂がいた。彼は明の軍を追い払う命を受け…
〈朝鮮通信使来聘400年 9〉歓迎された朝鮮良医
2007年08月24日 00:00
「東医宝鑑」は吉宗座右の書 朝鮮は医学先進国であった。 刊行された医学書は、200種類にも及ぶ。その最高峰の医書が「東医宝鑑」で許浚という国王の主治医が著した(1613年)。徳川吉宗は、この書物を生涯…
〈遺骨は叫ぶ 6〉三菱鉱業崎戸鉱業所・社史から消された7千人の朝鮮人炭鉱夫
2007年08月10日 00:00
廃墟と化した鉱山、痕跡留めぬ跡地 長崎県の西彼杵半島の外海を車で走ったのは、今年の3月中旬だった。春の晴れた日の角力灘は碧く光っていた。点在する小島の間で、漁をしている舟がかすんで見え、海の香を運んで…