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〈人物で見る朝鮮科学史 53〉測雨器と気象学(2)

測雨器を発案、文宗 時を自在に操るがごとく歴史の局面で活躍した科学者たちの人生を追い、そこに思いもしない脚本を見出し、まずは自らが驚いてみる。ここに科学史の面白さがあるが、これはけっして科学史に限った…

〈遺骨は叫ぶ 13〉北海道・夕張炭鉱・一日19時間働かせ、水も飲まさず

山の上に「監獄部屋」「タコ部屋」 財政破綻で揺れている北海道・夕張市本町から南に下ると末広地区で、昔は古い炭住が並んでいた。その西側の山の斜面に、末広共同墓地が広がっている。だがこの墓地には、太い木が…

大阪「4.24教育闘争記念シンポ」体験者が証言/殺害、暴行は「計画的」

朝鮮人弾圧、今も変わらず/「たたかわなければ守れない」 「在日朝鮮人歴史・人権週間」賛同企画「4.24教育闘争60周年記念シンポジウム」が11日、エル大阪で行われ、同胞、日本市民ら100余人が参加した…

〈人物で見る朝鮮科学史 52〉測雨器と気象学(1)

世界初、降雨量測定の制度化 筆者は大学で量子力学や核物理の講義を行っているが、近年は「朝鮮科学文化史」も担当している。学生には、日本には数え切れないほど大学があるが、このような科目があるのはわが大学だ…

〈朝鮮史から民族を考える 16〉民族主義と社会主義(下)

初期共産主義への認識 マルクス主義の普及 3.1運動以後、インテリや学生・青年らは、民族解放闘争の新たな理念をマルクス主義に求めるようになっていく。朝鮮におけるマルクス主義は、国外の共産主義者グループ…

〈関東大震災下の朝鮮人虐殺問題 2〉権力防御装置の恣意的発動

はじめに(下) 大火最中の阿鼻叫喚はいうまでもないが、鎮火直後のただ一面の焼野原には、無数の死骸が山のように重なり、川という川には数えきれぬ死体が流れていた。そして、ようやくにして死は免れたものの、飢…

〈朝鮮史から民族を考える 15〉民族主義と社会主義(上)

広範な植民地民衆の台頭 「ブルジョア民族主義」「民族資本」 3.1運動から後、1920年代に至って、民族解放闘争の主体はブルジョア民族運動から社会主義運動へと変わっていった。 朝鮮の民族解放闘争史の中…

〈関東大震災下の朝鮮人虐殺問題 1〉恐るべき国家犯罪、民族犯罪

はじめに(上) 日本の近代史と現代史の分岐をなすのは、1923年9月1日の関東大震災であるとは定説化された見方である。私は、侵略と殺戮にまみれた日本現代史は関東大震災時の朝鮮人虐殺に始まると考えている…

〈人物で見る朝鮮科学史 51〉世宗とその時代(10)

朝鮮独自の暦書の基礎築く 1405年、文科に及第した鄭招は、2年後には司諫院正6品左正言となり、世宗の父である第3代・太宗王に仕えていた。その年の5月は酷い日照りとなり、太宗は臣下に自身に徳がないため…

〈人物で見る朝鮮科学史 50〉世宗とその時代(9)

朝鮮最古の農学書編纂、鄭招 社会が発展期に入り始めると例外なく人口が増加する。ウリナラの場合でいえば、植民地解放直後がそうである。では、それ以前はというと世宗時代がやはりそうであった。 人口が増加する…