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「詩歌と戦争 白秋と民衆、総力戦への『道』」を読む(下)/中野敏男著

内向きの「優しさ」と他者への「否認と暴力」 北原白秋が詩歌・童謡にこめた、日本人の本質としての「郷愁」と「童心」―それは、関東大震災前後の、広範な民衆を巻き込んで海を越えていった植民地主義と大規模な移…

朝鮮大学校・在日朝鮮人関係資料室開設によせて、福岡教育大学教授 小林知子

朝鮮史をグローバルに捉えなおす契機 去る7月7日に朝鮮大学校で、朝鮮問題研究センター付属在日朝鮮人関係資料室の開設を記念したシンポジウム「在日朝鮮人関係資料 収集保存の現状と課題」が行われた。私は当日…

詩歌にみる日本の抒情と植民地主義・戦争

「詩歌と戦争・白秋と民衆、総力戦への『道』」を読む-上- 「赤とんぼ」「七つの子」「どんぐりころころ」…(1921年)、「赤い靴」「シャボン玉」…(1922年)、「春よ来い」「おもちゃのマーチ」…(1…

抑仏斥僧の法難の時代、朝鮮・山層時代の仏教

高麗時代に全盛を誇った仏教だが、朝鮮時代にきてその様相が一変した。高麗末に仏教を排斥しようとした儒者たちは、朝鮮王朝が建国されると本格的に仏教を攻撃し政策的に抑え込もうとした。そして抑仏斥僧の法難の時…

現存する植民地主義、原発で浮き彫り/歴史教育者協議会が千葉で大会

第64回歴史教育者協議会千葉大会全大会が3日、千葉県習志野市の習志野文化ホールで行われた。同胞、日本市民、関係者を含め約1,400人が会場を訪れた。 大会のオープニングを飾ったのは、市立習志野高校吹奏…

〈朝鮮民族の美 32〉百済の山水文塼(7世紀前半・百済)

1937年春、扶余の窺岩面の百済寺院趾で150余個の文様が発掘された。いずれも百済後期のすばらしい文様(=宮殿や寺院の壁を飾る紋様のあるタイル)で、蓮華文や渦雲文、鬼形文や・竜文などの秀作の他に、珍し…

〈続・朝鮮史を駆け抜けた女性たち 42〉王が政治的ライバル、政治に熱心だった姫君-和緩翁主

父王の溺愛 和緩翁主(ファワンオンジュ=1737~1808)は朝鮮王朝第21代王英祖の娘であり、米櫃に閉じ込められ餓死した思悼(サド)世子の実妹であり、22代王正祖の叔母でもある。

関東大震災時の虐殺はなんだったのか? 国家責任を問う第2回院内集会

24日、東京・永田町の衆院第2議員会館第2会議室で「関東大震災朝鮮人虐殺の国家責任を問う会第2回院内集会」が開かれ、ドキュメンタリー映画「払い下げられた朝鮮人-関東大震災と習志野収容所」(呉充功監督)…

〈朝鮮民族の美 31〉定林寺石塔(7世紀初期・扶余)

百済は仏教を受け入れ、寺院を初めて建立した時は、高句麗にならって中国の望楼式木塔を仏塔としたのであるが、次第にそれは朝鮮に豊富にある石材による石塔になっていった。

【寄稿】今も有効な「国連軍地位協定」

朝鮮停戦協定と日本 朝鮮で停戦協定が調印されてから59年が過ぎた。世界の戦争歴史でこのように長く続いている停戦協定は例がない。