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〈くらしの周辺〉朝高フィーバー/梁大隆

年末年始、例年とは全く違う日々を送った。この間、第84回全国高校サッカー選手権大会で、朝高旋風を巻き起こし、同胞たちに大きな勇気と感動を与えた大阪朝高の堂々たる4試合を全試合、会場で応援し、また、途中…

〈くらしの周辺〉支配/成耆鉉

つくばに来る前、八王子で研究生活を送っていた。研究室は大学内の空き地に建てられたプレハブ小屋。生物好きの同僚たちが生き物を持ち込み飼っていた。 アカハライモリ、イベリアトゲイモリ、コオイムシ、トカゲ、…

〈くらしの周辺〉トンボとボンネット/成耆鉉

研究都市、つくば。人口約19万人。1万3千人が研究に従事する。 梅雨明け直後の土曜の昼下がり。私は実験を早々切り上げ、他の研究所で行われるセミナーに参加するため、車に乗り込んだ。午後の日差しが照りつけ…

〈くらしの周辺〉「チョンリョン ソンセンニム」/成耆鉉

もう12年も前のことになる。朝鮮大学校理学部(当時)初となる祖国での教育実習。最終日に担任の先生から渡されたノートには、生徒たちの素直な気持ちがちりばめられていた。「先生が教室に入ってこられた瞬間、私…

〈くらしの周辺〉在日のネットコミュニティ/劉英治

最近〝mixi(ミクシィ)〟というサイトを利用している。一言で説明するのは難しいが、要は一見さんお断りのネットワークとでも言おうか。そこに参加するには誰かの紹介が必要で、まずは自分のプロフィールのペー…

〈くらしの周辺〉自分にとっての「百城」を/劉英治

故事成語に「丈夫、書万巻を擁さば、何ぞ百城に南面するを仮らんや」とある。 高位高官という世俗的な価値よりも、趣味の世界に生きる事こそ尊いという価値観だ。

〈くらしの周辺〉願わくば、共有財産として/劉英治

春はすなわち球春、血わき肉踊るプロ野球開幕の季節である。今年も試合の数だけ酒を飲める機会があるのかと思うと居ても立ってもいられぬ。世間ではプロ野球に酒が絡むとオヤジ臭が立ち昇ると言うから、20代半ばの…

〈くらしの周辺〉「10年経てば」/劉英治

初級部からの悪友2人と久々に飲む約束をした際、ご丁寧にも、今付き合っている彼女を私に紹介しておきたいのだという。そして迎えた当日、目の前には悪友たちと、それぞれに寄り添う2人の日本人女性。正直心境は複…