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〈おぎオンマの子育て日記〉蓄えのある大人になりたい

6年生の日本語の授業を、中級部の先生が担当していた。相性が悪く、教室は乱れた。最初はチョークを投げる程度だった先生も、たまりかねて手を上げるようになり、私たちも、ますます反抗した。ある時、女生徒が黒板…

〈おぎオンマの子育て日記〉「開き読み」

3月は、2人の娘の誕生月だ。ミリョンはオンマの手がふさがっている時には、迷わずチユニのひざへ行く。チユニの妹を可愛がる気持ちも、ミリョンの成長と共に発展する。離乳食を始めて、くさくなったミリョンのウン…

〈くらしの周辺〉検討と団結/鄭哲巌

ここが永田町かー。黒塗りにスモーク張りのアンテナ付公用車がずらり。日本の権力の中心部である匂いがぷんぷんした。 先日、「朝鮮学校卒業生に受験資格を認めさせる青商会、朝青、留学同要請団」の一員として文科…

〈おぎオンマの子育て日記〉忘れん坊のオンマ

チユニの学校では月1回、オモニ会の給食がある。幼稚園から通算3回、給食当日に弁当を持たせてしまった。チユニは外であったことをほとんど話さないので、最初のときは他のオモニに聞いて気がついた。2回目は、弁…

〈くらしの周辺〉「町の法律屋さん」/鄭哲巌

最近、テレビで法律関係のバラエティー番組が多い。私も解答者気分でジャッジを下し楽しんでいる視聴者の一人である。 そんな私の所へ友人からある相談がきた。飲食店で外れかけた部屋の仕切り戸に腕をぶつけた「客…

〈おぎオンマの子育て日記〉正月の風景

義母の家で年を越した。それぞれ祭祀を終えて、夜になって集まる2人の義姉家族のために、義母と料理をしながら、のんびり話をしていた。 義母は12歳の時、船で日本へ来たそうだ。先に日本で生活していた両親の元…

〈おぎオンマの子育て日記〉それぞれの発音

サンホがうれしそうに駆けよる。「見て」と両手の人差し指を交差させてつきだし、「バチュ」。バツのことだ。サンホの「ツ」と「ス」はともに「チュ」である。「バチュはバチュでも、観光バチュじゃないで」と続いた…

〈おぎオンマの子育て日記〉ウンチのはなし

私は鼻が利く。文字通りの意味である。ミリョンを妊娠するまで、サンホを保育所に預けて、働いていた。「今日は熱が出ると思います」と言って預ける。夕方、迎えに行くと保育士に「サンホ君のオンマ、大当たり!」と…