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〈続・おぎオンマの子育て日記 7〉芸術コンクール

1年前の夕方、下の2人を連れて車でどこかへ行った帰り道に交差点で信号待ちをしていた。すると、手前の駅の方から線路沿いの道を歩いてくるチユニが見えた。チマ・チョゴリの上に紺色の体操服を着て、無意味に重い…

〈くらしの周辺〉「二度とあってはならない」ではなく/鄭祐宗

今年、「植民地支配責任を問う」(本紙にても紹介)という小冊子が、若い在日朝鮮人有志らの手によって発行され、息の長い評価を博している。そのおもしろさは、植民地支配の問題を、一つの結果論の次元のみならず、…

〈続・おぎオンマの子育て日記 5〉空腹とのたたかい

サンホとミリョンは初級学校まで、徒歩、電車、徒歩、チユニは中級学校まで自転車、電車、自転車という方法でそれぞれ1時間以上かかる。帰り道は空腹とのたたかいだ。

〈続・おぎオンマの子育て日記 4〉里帰り

小さい頃から新幹線に乗らない夏は1度もなかった。京都出身の両親は、仕事のため埼玉に居を構えたが、埼玉に親せきは一人もいない。子どもの頃の夏休みは新幹線に乗って、祖父母や親せきに会ったり、嵐山で泳いだり…

〈くらしの周辺〉「チョソンサラム」の権利/鄭祐宗

私は「在日」という言葉が本当に嫌だ。この言葉がなければ、もっと真っ直ぐに生きられるだろうにと。かつて、朝鮮人のことを蔑んで「朝鮮」と呼びつけてきた、朝鮮人に対する「非人間化」の言葉が重なる。事態はもっ…

〈続・おぎオンマの子育て日記 3〉サンホとサッカー

サンホは幼稚園で、トンムたちと共にボールを蹴り始めた。休み時間、狭い校庭はサッカーやドッジボールや一輪車に興じる子どもたちであふれかえる。空間と子どもが同じ量で混沌としている。低学年の頃、同じ所で2重…

〈くらしの周辺〉当事者の異論として/鄭祐宗

「韓国併合」100年を期して組まれたNHK総合テレビ「シリーズ 日本と朝鮮半島」。第4回は、「解放と分断 在日コリアンの戦後」である。同番組の解説では、解放後在日朝鮮人の法的地位を検証するにあたり、「…

思索の旅へ-併合100年目の夏に思う

今年も8.15がやってくる。祖国解放65周年ではあるが、併合から100年の年であり、特別な思いをかみ締めている人も多いことだろう。 なぜ、われわれがここにいるのか。祖国の地から引き離されて、異国に生を…