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〈くらしの周辺〉また、救援隊として/許勇虎

「こんな日がまた来るとは。来てほしくなかった」。悪路の東北自動車道、宮城、福島のハッキョに向かうトラックの中で何度も思った。阪神淡路大震災の時、私は22歳で朝大生だった。未曾有の大震災で苦しむ同胞たち…

〈続・おぎオンマの子育て日記 8〉先生の思い出

家を一歩出ると、十軒の家に囲まれた急坂の袋小路である。足こぎの小さな車を持って20メートル程のその坂を駆け上がって車にまたがり、猛スピードで滑り降りることが、幼い頃サンホのお気に入りの遊びだった。真冬…

〈続・おぎオンマの子育て日記 7〉芸術コンクール

1年前の夕方、下の2人を連れて車でどこかへ行った帰り道に交差点で信号待ちをしていた。すると、手前の駅の方から線路沿いの道を歩いてくるチユニが見えた。チマ・チョゴリの上に紺色の体操服を着て、無意味に重い…

〈くらしの周辺〉植民地支配と分断をつなぐ/鄭祐宗

「韓国併合」から100年。そして分断。私たちにとって決して忘れてはならない大切な事実。 それは、植民地支配からの解放と独立という1945年以後の朝鮮現代史が、解放された朝鮮の側が連合国によって分断され…

〈続・おぎオンマの子育て日記 6〉アトピーッ子

最近は、季節の境目があいまいである。子どもたちの制服の衣替え時期も、昔のように6月、10月という風に杓子定規で決めるわけにはいかない状況である。

〈くらしの周辺〉「二度とあってはならない」ではなく/鄭祐宗

今年、「植民地支配責任を問う」(本紙にても紹介)という小冊子が、若い在日朝鮮人有志らの手によって発行され、息の長い評価を博している。そのおもしろさは、植民地支配の問題を、一つの結果論の次元のみならず、…

〈続・おぎオンマの子育て日記 5〉空腹とのたたかい

サンホとミリョンは初級学校まで、徒歩、電車、徒歩、チユニは中級学校まで自転車、電車、自転車という方法でそれぞれ1時間以上かかる。帰り道は空腹とのたたかいだ。

〈続・おぎオンマの子育て日記 4〉里帰り

小さい頃から新幹線に乗らない夏は1度もなかった。京都出身の両親は、仕事のため埼玉に居を構えたが、埼玉に親せきは一人もいない。子どもの頃の夏休みは新幹線に乗って、祖父母や親せきに会ったり、嵐山で泳いだり…