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〈それぞれの四季〉下駄を脱ぐこと/宋和淑

4、5年ほど前、ある授業で国際機関に従事する日本人職員の方がゲストスピーカーとして話してくださった。質疑応答時に「日本には朝鮮学校という民族学校があり高校無償化制度から朝鮮学校だけが除外されています。…

〈春・夏・秋・冬〉「パチンコ」を読む

従弟から届いた結婚式への招待。親族が一堂に会すこともままならない昨今、この上ない吉報だった。ただ一点、「通名での参加」の条件を除いては。一貫して日本の学校に通い、一流大学を出て上場企業に勤める従弟は、…

〈春・夏・秋・冬〉「増産2」号の開発

江原道元山市にある自力更生展示館の農業コーナーには「平壌54」、「江原30」、「豊年田3.30」などが紹介されていた。これらは順に稲、大豆、稲作支援プログラムの名称だ。命名が独特なので、1年前の参観時…

〈春・夏・秋・冬〉10年の月日と「今」

東日本大震災発生から同胞社会もまた10年の月日が流れた ▼震災から半年、真っ黒に日焼けした友人の姿を今でも思い出す。デスクワーカーの彼が日に焼けていたのは、週末に福島初中に通っていたためだった。子ども…

〈春・夏・秋・冬〉原発事故と東京五輪

東日本大震災から10年、関連番組を見て改めて思ったのは、福島第一原発事故の影響の深刻さだ。これまでの震災との決定的な違いは原発事故が起こったことで、激震や津波の被害は復旧できても、原発事故の被害は今後…

〈春・夏・秋・冬〉「転禍為福」の証言

「3.11」から10年、本紙にも被災地を取材した記者たちの現地報告が掲載された。震災と津波の被害を克服し絆を深めた総聯の活動家、同胞たちの証言に接し「転禍為福」の言葉を噛みしめた。

〈取材ノート〉更地と化した街に立ち

東日本大震災から10年を機に訪れた岩手県。大船渡市での取材を終え盛岡への帰路につく途中、総聯本部委員長が陸前高田市に連れて行ってくれた。 太平洋に面する同市では、かつて約2万人の人々が生活を営んでいた…

〈春・夏・秋・冬〉名前とアイデンティティ

数年前、大病を患ってリハビリをしていた時、理学療法士の女性が次のように話していた。「結婚し姓を夫のものに変えなければならなかったことが嫌で悲しかった」。この言葉を思い出したのは、日本社会で選択的夫婦別…