〈月間平壌レポート 2月〉祝賀ムードに湧いた光明星節
2017年02月25日 09:53 主要ニュース 共和国花に重ねる追慕の思い
【平壌発=金宥羅】光明星節を迎え、慶祝ムード一色の平壌。人々は2月、人民の幸せのために生涯をささげた金正日総書記の姿を様々な形で追慕する。
賑わう市内
2月16日。「光明星節慶祝」の看板、色とりどりのフラッグが街並みを彩る中、花束を手に万寿台の銅像に向かう市民たちの列は途切れることがない。
光明星節の4日前に打ち上がった地対地中長距離戦略弾道ミサイル「北極星2」型の試射成功のニュースも祝賀ムードをさらに盛り上げた。
この時期、職場ごとの体育競技も盛んに行われた。バレーやサッカー、綱引きなど、数日間にかけてトーナメントが行われ、市内各所には熱気あふれる歓声がこだました。
光明星節の数日前、平壌大劇場前広場の裏で面白い光景を目にした。それは歓声を上げながら、輪になって踊る40~50人ほどの大学生とおぼしき男子生徒たち。その光景を目にした2時間ほど後、別の取材を終え、大劇場から出た記者の目に飛び込んできたのは、驚いたことに、すっかり日が暮れた広場で踊り続ける先ほどの彼らだった。その熱心な練習の理由が明らかになったのは、光明星節当日。党創建記念塔や凱旋門広場、そして平壌大劇場前広場では、「フルラリ」や「オンヘヤ」の軽快な音楽に合わせ、華やかなチョゴリを身に纏った青春男女の舞踏会が行われていた。猛練習を重ねた彼らも、思う存分練習の成果を発揮したことだろう。
平壌や地方の劇場では光明星節を祝う慶祝公演が行われ、スケート館では「第25回白頭山賞国際フィギュア祝典」、水泳館ではシンクロナイズドスイミングのエキシビジョンが行われるなど、多くの市民、外国観光客でにぎわった。
金正日花展示場
数々の慶祝行事が行われる中、この期間、一番多くの人々が来場したのは14日から21日にかけて、平壌の金日成花金正日花展示館で行われた「第21回金正日花祝典」だ。16日当日には約10万人の観覧者が訪れたという。
開催前から、労働新聞をはじめとする各紙では、江原道や平安南道、黄海北道などの地域で金正日花を栽培する人々の姿が紹介された。冬場の寒さの中で温度や湿度を保つ方法や温室づくりにかける努力など、そこには総書記の生誕75周年を最高の成果で迎えようとする人々の姿があった。
祝典会場に一歩足を踏み入れると会場を埋め尽くした真っ赤な金正日花が目に飛び込んでくる。球根ベゴニアの一種である金正日花は20cmほどの大輪の花を咲かせ、国際園芸学会ではベゴニア科の新品種991号に登録されている。
世界50余カ国の団体が出品した250本の金正日花が飾られた対外文化連絡委員会の展示台や主体思想塔の烽火をバックに200本の金正日花を飾った対外展覧総局の展示台など、80の団体と人民軍、労働者、学生などがそれぞれの個性を生かした展示を行った。