第39回在日朝鮮学生「コッソンイ」作文コンクールから見えるもの
2017年01月26日 10:19 主要ニュース 民族教育社会を映し出す子どもたち
朝鮮語でつづられた子どもたちの作文や詩のコンクールを、朝鮮新報社が開催して今年で40年目を迎える。作品には、それぞれの時代の流れと共に、子どもたちの喜怒哀楽や在日同胞の息づかい、それを取り巻く日本社会の風景、祖国や海外の人々とのふれあいなどが映し出されてきた。
昨年開催された第39回コンクールにも、学校生活はじめ家族、友人、祖国への思いなどを生き生きとつづった子どもたちの作品が日本各地から寄せられた。審査員を務める朝鮮大学校文学歴史学部の徐正人教授(文芸同中央文学部長)は「今回は、数年来の『常連校』以外の入賞・選が多数見受けられた。各地の教員が工夫を凝らし、子どもたちの生活や気持ちを引き出すことに情熱を注いだ表れだろう」と話した。また、一つのテーマに偏りがちな傾向が和らぎ、身近な生活を丹念に見つめた作品が目立ったとも語った。