世界の航空ファンを魅了/朝鮮初の航空ショーが開催、元山の葛麻空港で
2016年10月04日 15:37 共和国 主要ニュース【平壌発=金淑美】朝鮮で史上初となる航空ショーが9月24、25日にかけて元山の葛麻(カルマ)空港で開かれた。世界数十カ国の外国人観光客と航空ファン、元山をはじめとした朝鮮各地からの観光客が訪れ、イベントは盛況を博した。
友好促進に寄与
「元山国際親善航空祭典-2016(Wonsan International Friendship Air Festival-2016)」と銘打たれたイベントは、国家観光総局、元山-金剛山国際観光地帯開発推進委員会、江原道人民委員会などの朝鮮の各機関と英国のチュチェトラベルサービス社で構成される祭典準備委員会が主催したもの。24日の開幕式で演説した祭典準備委員会のユン・ヨンソク1委員長は、「今回の祭典が、平和で繁栄した世界を求める人類共通の理想の実現に寄与し、また、世界各国と民族間の親善と交流、協力を促進する機会となることを確信する」と述べた。
イベント初日には、朝鮮人民軍航空及び反航空軍、朝鮮民用航空総局のパイロットらが出演。軍用・民用航空機を巧みに操り、頭上ギリギリの超低空飛行や旋回、急上昇、背面飛行など、圧巻のアクロバット飛行で観客を沸かせた。2日目は、朝鮮と諸外国のパラシュート選手らが出演するパラシュートショー、平壌市航空クラブの選手らによる模型航空機の無線操縦飛行が披露された。朝鮮の選手と観光客とが2人1組となったスカイダイビングも行われた。
世界から多くの航空ファンが集った今回のイベント。40代のオランダ人男性は、「過去に見てきたどの国の航空ショーとも違った。朝鮮の航空ショーは一部の航空ファンだけでなく、会場にいたすべての人が一緒に楽しんでいた。朝鮮の人々と楽しい時間を共有できたことがとてもうれしかった」と話した。
期間中には、上空から風光明媚な元山一帯を一望できる遊覧飛行や朝鮮でメジャーな大同江ビールや龍城ビールなどの各種ビール味比べなどが行われたほか、会場には江原道の特産品や土産品などを販売する屋台が軒を連ね、活況を呈した。
また、松濤園青年野外劇場では国立民族芸術団、江原道芸術団、江原道の学生や園児らが出演する音楽舞踊総合公演(24日)が、海岸広場では青年学生らによる夜会(25日)が開かれた。
祭典準備委員会のリュ・フィヨン観光担当課長は、「市民の文化生活向上に寄与するとともに、世界各国との友好親善関係発展を促すもの」と祭典の意義を語る。祭典準備委員会名誉副委員長であるチュチェトラベルサービスのデイビット・トムソン・ローランズ社長は、祭典が成功裏に行われたことに対して関係者への感謝の意を表しながら、初開催の経験を踏まえ、よりいっそう充実した内容の航空ショーを継続して開催していく意向を示した。
(朝鮮新報)