全国初 埼玉弁護士会が県に「警告」/埼玉朝鮮学園 補助金不支給問題
2015年11月26日 13:00 主要ニュース“積極的な差別助長”、“重大な人権侵害”
11月25日、2010年度から埼玉県が埼玉朝鮮学園に対し補助金の支給を中止している問題に関して、埼玉弁護士会(石河秀夫会長)が県の上田清司知事に対して「人権侵犯救済申立事件に関する決定(警告)」を出した。これは2013年に同校が弁護士会に対し、補助金の不支給が学園及び児童・生徒の人権を侵犯するものとしてその救済を求めたことを受け、弁護士会の人権擁護委員会の調査に基づき発せられたもの。
人権侵犯救済申立事件では弁護士会の判断で要望、勧告、警告という形がとられるが、「警告」は一番厳しい意見表明として位置づけられており、朝鮮学校への補助金不支給問題でこの決定が下されるのは全国初となる。