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〈月間平壌レポート 9月〉実り豊かな10月に向け奮起

2015年09月28日 17:59 主要ニュース 共和国

食生活の拡充実感

【平壌発=金淑美】建国67周年を迎えた9月。日中はまだまだ日差しが強いが、朝夕は冷涼な秋気ただようこの頃。街道沿いに咲く白やピンク色のコスモスの群が秋風に揺られ、季節の移ろいをいっそう感じさせてくれる。

各部門で成果、着々と

朝鮮労働党創建70周年を迎える10月をひと月後に控え、建設、農業、生産などの各部門では、計画遂行と目標のくりあげ達成に拍車がかけられた。それぞれの現場では、成果をもって10月10日を迎えようと奮起している。

万寿台噴水草花公園は市民の新たな憩いの場として人気だ(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

万寿台噴水草花公園は市民の新たな憩いの場として人気だ(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

建設ラッシュが勢いを増す中、9月初旬には万寿台噴水草花公園が完成。公園中央の大型噴水を取り巻いて、19品種、数万本のあふれんばかりの花々に彩られた公園は、市民の新たな憩いの場となっている。また、10月10日の完成に向けて建設が着々と進む未来科学者通りは日ごとに姿を変え、首都・平壌の一角に「別世界」を形成しつつある。

農業部門においては、トウモロコシの収穫盛期を迎え、各地の農場における収穫成果を新聞各紙が伝えた。

昨年に続く百年来の大干ばつに加え、梅雨の始まりも例年より20日ほど遅く、さらに降水量も少なかったことから、今年の秋収穫に及ぼす影響が懸念される中、各地の農場では気象の悪条件を克服し、収穫率を上げるための試行錯誤が続いている。

トウモロコシの収穫においては、干ばつの影響を受けつつも、梅雨明け後に日照りが続いたことから、トウモロコシの生育状況は、成熟率が継続的に向上する傾向が見られたという。そのため例年よりも5日ほど遅く収穫を始めたという農場もあった。

トウモコロシ加工工場が生産スタート

折しもこのほど、平壌トウモロコシ加工工場が楽浪区域に新しく建設され、生産をスタートさせた。

敷地面積1万2800余平方メートル、年間1万トンの生産能力を持つ同工場では、麺や菓子、オクサル(トウモロコシ粉、コーンスターチ、小麦粉を米のように加工したもの)、パン、ゼリーなど13種の加工品を生産している。トウモコロシをはじめ加工品に含まれる原料はすべて国内で生産されたものだ。

新たに建設された平壌トウモロコシ加工工場

新たに建設された平壌トウモロコシ加工工場

朝鮮の主要穀物であるトウモロコシ。厳しい食糧難に見舞われた時代もトウモロコシは市民の主食の一つであった。

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