経済、市民生活の上向きを実感/各地の朝鮮商工会メンバーらが訪朝
2015年08月03日 16:25 主要ニュース 朝鮮半島話題の工場見学、座談会も
【平壌発=金淑美】日本各地の朝鮮商工会メンバーら13人からなる代表団が7月16~23日、祖国を訪問した。一行は滞在期間、錦繍山太陽宮殿、祖国解放戦争勝利記念館、玉流館など、平壌市内の各所を訪ねたほか、観光特区として開発が進む元山市にも足を伸ばし、松濤園国際少年団キャンプ場や馬息嶺スキー場を参観した。
経営戦略に感嘆
22日、一行はクムコプ体育人総合食料工場(平壌市万景台区域西山洞)を訪ね、同工場のリ・ジョンホ社長(41)をはじめとする役員らと座談会を行った。
2011年の操業以来めざましい経済成長を続け、瞬く間に国内屈指の生産量を誇る食料品工場となった同工場。今年1月には金正恩第1書記の現地指導を受けた。
座談会ではまず、リ・ジョンホ社長が工場の事業概要、経営経験・戦略について概説した。
リ社長は、操業当時、日にわずか50キロの生産量からスタートし、現在はパン、製菓、アメや餅、飲料など数百種類の製品を生産するにまで至ったと紹介しながら、経営において最も重視すべきは人材育成だと述べた。同工場では、技術者の養成を目的とした海外派遣研修をはじめ技術投資や設備投資に注力しており、リ社長はそれが経済成長の源泉となると持論を展開した。
また同工場では、食料工場の売上で得た資金を用いて、水産事業所や食堂など、新たな領域にも事業展開している。