〈くらしの周辺〉秋の大運動会/李圭学
2009年10月16日 00:00 コラム埼玉に越してきて2度目の運動会に顔を出してみた。当日は朝から雲一つない真夏日を彷彿させるような天候だった。
娘たちが通う埼玉初中の運動場はすでに大勢の人でごった返していた。わけもなく喜び駆け回る低学年児、競技の練習に余念のない高学年児、道具運びやライン引きなど黙々と分担された仕事をこなす中級部など。各人各様だが、その表情には本番に向けての一心が覗えた。そういえば去年は、転校して間もない娘たちが、どう自分の居場所を確保しているかが私の最大の懸案事項だった。ちゃんと学校にも慣れみんなと仲良くしているのか、それをこの眼で確認するための運動会だったような気がする。競技を楽しむ余裕すらなかったようだ。