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6.15共同宣言発表から15年/北、南、海外で実践運動展開

2015年06月15日 15:37 主要ニュース

民族共同の統一里程標

統一時代を切り開いた歴史的な北南首脳会談と6.15共同宣言の発表から15年。6.15で示された「わが民族同士」という理念の実践は、北南関係に大きな変化をもたらし、朝鮮民族に統一への確信を抱かせた。しかし、南における保守政権の発足によって北南関係は再び対立へと逆戻りし、現在も対話の扉は閉ざされたままだ。6.15共同宣言の意義とその時代を振り返る。

史上初の首脳会談

2000年6月13日、金正日総書記が、平壌空港に降り立った南の金大中大統領一行を出迎え、両者は両手で固く握手を交わした。北と南の首脳による歴史的な対面のようすは、衝撃をもって全世界に駆け抜けた。統一に向けた新時代の幕開けだった。

北、南、海外が一堂に会す民族共同行事が行われた。(写真は6.15共同宣言発表5周年を記念して平壌で開かれた統一大祭典)

北、南、海外が一堂に会す民族共同行事が行われた。(写真は6.15共同宣言発表5周年を記念して平壌で開かれた統一大祭典)

13日から14日にかけて行われた北南首脳会談と最高位級会談の末に発表された6・15共同宣言は、半世紀にわたる民族分断と対決の歴史に終止符を打ち、北と南が力を合わせて自主的に統一問題を解決することを明示した、まさに民族共同の統一里程標であった。

6.15共同宣言は、「わが民族同士」の理念を基本精神とし、民族自主、祖国統一、民族和解、相互協力と交流、対話の5つの項目に集約される。具体的には、①統一問題を、その主人であるわが民族同士が、互いに力を合わせて自主的に解決すること、②北側の低い段階の連邦制案と、南側の連合制案が、互いに共通性があると認め、この方向で統一を志向すること、③今年(2000年)の8.15に際して、離散家族、親戚の訪問団を交換し、非転向長期囚問題を解決するなど、人道的問題を早急に解決すること、④経済協力を通じて、民族経済を均衡的に発展させ、社会、文化、スポーツ、保健、環境など諸般の分野の協力と交流を活性化し、互いの信頼を築いていくこと、⑤以上のような合意事項を早急に実践に移すために、早い日時内に当局間の対話を開催すること―が合意された。

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