〈取材ノート〉言葉の脅威
2015年05月29日 18:11 コラム人が言葉を発したり、文章をつづる際に用いる言葉一つひとつには、その人の思想が現れる。たった一言でも、誰かの足を踏んではいないか。自分への戒めでもある。
「積極的平和主義」「狭義の強制性」云々。真逆あるいは玉虫色の表現法で人々をあざむく手法は、安倍政権の常套手段である。
安全保障関連法案の審議を巡って、国会で論戦が繰り広げられている。審議入りしたのは、自衛隊法や周辺事態法などの現行法10本を一括改定する「平和安全法制整備法案」と、外国軍隊に対し自衛隊が後方支援できるようにする新しい法案「国際平和支援法案」の二つだ。