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大震災から20年

2015年01月21日 10:46 春・夏・秋・冬

ここに1枚の写真がある。背景はガレキの山。10人の同胞男女が横断幕を持って、笑顔で力強く手を上げている。横断幕には「わが分会は生きている! すべての力を分会復旧に!」と書かれている春夏秋冬

▼阪神・淡路大震災20周年企画を編集するにあたり、当時の本紙紙面をめくった。震災のすさまじさが紙面でもひしひしと伝わってくる。同胞犠牲者は125人にも及ぶ。1900棟の同胞家屋が倒壊し4500人以上が避難生活を余儀なくされた。そのような苦難の中で、兵庫の同胞たちは力を合わせ同胞と学校と組織のために立ち上がった

▼冒頭の写真は須磨垂水支部・大池分会の同胞たち。総聯分会長は家と工場、そして溺愛する息子を失った。それでも「祖国と総聯組織の救援がなければ立ち上がることもできなかった」「その配慮に応えるためにも一日も早く分会を復旧させ、同胞たちの生活拠点を整えていきたい」と語っている。ただただ頭が下がる思いだ

▼20年の歳月が経ち世代交代は進んだ。だが、愛族愛国と助け合いの精神はきっちりと受け継がれている。東日本大震災の直後、兵庫の同胞たちは真っ先に現場に駆けつけ、救援活動を展開した

▼現在、各地で総聯結成60周年に向けた革新運動が行われている。震災20周年を迎えた兵庫同胞たちは、甚大な被害を乗り越えてきた揺るぎない精神と気概、そして感謝の気持ちをもって運動を力強く繰り広げていく決意を新たにしている。(進)

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