県を提訴、支援の輪の拡大を/群馬朝鮮人追悼碑問題
2014年12月05日 12:53 主要ニュース
「記憶 反省 そして友好」の追悼碑裁判勝利をめざす市民集会
日本各地に蔓延している歴史修正主義がいっそう加速化している。
11月には長野市の松代大本営地下壕入口にある朝鮮人強制連行に関する説明板から「強制性」をめぐる表現がぼかされた。一方、群馬県では県立公園「群馬の森」に建てられた朝鮮人追悼碑「記憶 反省 そして友好」の碑の設置期間更新申請に対して群馬県当局が今年7月に更新の不許可を決定。その問題に関して、「追悼碑を守る会」が11月13日、不当な決定の取り消しと設置期間の更新を求めて前橋地方裁判所に提訴した。
同追悼碑は「追悼碑を建てる会」(現、「追悼碑を守る会」)が群馬県当局と協議を行い、双方の合意の上で2004年に建立された。守る会は昨年、県が定めている10年間の設置許可の更新を申請したが、県当局は追悼集会での発言が「政治的行事及び管理を行わない」という合意に反している、追悼碑をめぐって右翼団体と県職員の小競り合いが起こるなど「紛争」の原因になっている、という理由から更新不許可の決定を下した。