劇団アランサムセ「ファウスト　漂流者―記憶、或いは歴史の喪失について―」

「歴史」「記憶」の中の主体性

劇団アランサムセ2014年度公演「ファウスト　漂流者―記憶、或いは歴史の喪失について―」が27日、新宿区のタイニイアリスで上演された。

劇中のワンシーン(写真提供＝全賢哲氏)

2005年に上演した「アベ博士の心電図」の改訂再演となる本作品。ゲーテの「ファウスト」をモチーフにし、人の記憶を書き換え、未来を作り出そうと目論む「アベ博士」が1990年の「大阪朝高女子バレーボール部府大会辞退事件」当時や現在の時空間を漂流する。