千葉フレンドシップフェスタ、同胞、日本市民が共に復興支援を
2012年05月24日 09:56 主要ニュース 暮らし・活動東日本大震災で被災した千葉県の復興支援イベント、「がんばろう千葉!フレンドシップフェスタ2012」が13日、千葉朝鮮初中級学校で行われ、同胞、日本市民ら900余人が参加した。
千葉県下の朝青と青商会が震災復興支援活動、地域同胞社会の活性化、朝・日親善を目的に主催。2回目の開催となった。
メイン会場の千葉初中運動場には「C-1フードバトル」の屋台、キムチ物産市、炭火焼肉広場、コスメショップ、人気洋菓子店の屋台などが設置された。また、特設ステージではハワイアンバンド「HALE MAHANA HAWAIIANS(ハレマハナハワイアンズ)」による公演、千葉初中の女子生徒による民族舞踊、世界的パフォーマー金昌幸さんによる公演が披露された。また海苔巻(キムパプ)づくりなども行われた。
運動場奥には「子どもコーナー」が設置された。千葉県のマスコットキャラクター・チーバくんも応援にかけつけ子どもたちを喜ばせた。
この日、11時の開場と同時に早くも参加者の注目を集めたのは、入口付近に設置された「C-1フードバトル」屋台。
塩味を効かせたホルモンをふんだんに使用した「ホルジャン焼きそば」、本場インド人が腕を振るう「タージマハルカレー」など全8店の料理が販売された。参加者は安くておいしい料理に舌鼓を打っていた。
前回に続き今年も足つぼマッサージコーナーを構えた大手マッサージ店、「ドクターフット」の芹沢彰さん(34)は「在日朝鮮人の方々が一生懸命復興支援活動をしているのを見て、少しでも協力できたらと参加した。今後も被災地に対する思いが途切れることなく行事を続けてほしい」と話した。マッサージコーナーに訪れた参加者たちは「痛いけど気持ちがいい」とマッサージを堪能していた。
一方、行事のプレイベントでは昨年同様、東大検見川運動場でフットサル大会が行われた。フットサル大会には朝青、青商会の各チームと県内外にある日本の一般チームをはじめとした全14チームが出場し、盛り上がった。フットサル大会には千葉初中のサッカー部と交流のある「花園小学校おやじSC」も参加していた。
試合を終え、正午から仲間たちとメイン会場で七輪を囲んでいた「花園小学校おやじSC」の龍谷和男さん(54)は、イベントに参加して多くの人々とサッカー交流ができたことに満足げな様子だった。「サッカーやイベントを通じて千葉初中や保護者の方と縁が持てたことはすごくうれしい。千葉初中の児童は本当に良い子たちだ。子どもたちの試合があるときに、会場で会ったら必ずあいさつしてくれる。ぜひ来年もこうして交流したい」と微笑んだ。
実行委員を務めた朝青、青商会のメンバーらは、今年のフレンドシップフェスタも大きな行事にしようと張り切ってきた。
西部青商会の裵龍徳さんは(36)、フットサル大会の運営から会場のテント、掲示板制作、舞台設置に至るまでの指揮をとった。裵さんは、「フットサル大会もそうだしイベントも、いま繋がっている人、あるいはこの行事を通して繋がった人たちと今後も絆を深めていきたい。これからもっと積極的に活動していきたい」と語った。
イベントの終盤には参加者らが舞台の前で、10mのキムパプ(海苔巻き)づくりに挑戦した。フットサル大会の表彰式と「C-1フードバトル」の表彰式も行われた。フットサル大会では県青商会チームが、「C-1フードバトル」は「ホルジャン焼きそば」を作った「チーム千葉駅」(千葉青商会)のメンバーが各優勝した。
フィナーレでは朴英哲共同実行委員長(県青商会会長)があいさつした。朴委員長は「昨年から震災復興のために始めた同行事。もう一つのテーマとして朝・日友好親善のための第一歩となればという願いが込められている。日本の方々は朝鮮学校にあまり来る機会がないと思うが、こうして同じテーブルに座っておいしい食事ができたことを大変うれしく思っている」と話しながら、民間レベルでの朝・日交流をこれからも続けていきたいと述べた。
最後に、参加者らは運動場の真ん中で記念撮影を行った。イベントが終わった後も七輪を囲み交流を楽しんでいた。
行事の収益金は千葉県被災者支援と震災により親を失った子どもたちの心のケア支援に使われる。
(朝鮮新報)