茨城県朝鮮人秋夕・慰霊祭／同胞、日本市民らが催す

慰霊塔前での語りの輪

今年の中秋の名月に先立つ9月6日、茨城県朝鮮人秋夕・慰霊祭が日立市平和台霊園で同胞、日本の友人50余人が参加して行われた。

1979年「慰霊塔」が1世同胞が中心となり建立されたあと毎年、遺骨が安置されている地で祭祀を行い、無念にも異国の地で帰らぬ人となった先人たちを供養してきた。

今では1世同胞のあとを引き継いだ2、3世管理委員たちがこの場所で自分たちのルーツの現場であり、植民地犠牲者の子孫であるという自覚を持ち、決して風化させることなく正しい歴史認識を一緒に共有し深めようと努力している。

この1年間で、日立鉱山を回るフィールドワークで慰霊塔を訪れた同胞、日本の友人、学生および南の地から来た若者たちは160人に達した。